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2018_CWC・・前後半の「ゲームフローの逆流」というテーマに、少しだけ探りを入れてみました・・とにかく・・アントラーズがブチかました目の醒める大成果に乾杯と感謝を!・・(アントラーズvsグアダラハラ、3-2)・・(2018年12月15日、土曜日)

やっぱり、大岩剛監督が魅せた采配の妙・・っちゅう現象に、この成果のバックボーンが集約されているっちゅうことなんだろうね。

それは・・

もちろん、レアンドロを前半で見限ったことであり、彼と(プレー内容は良かった!!)土居聖真に替えて、タイミングよく安部裕葵、安西幸輝をグラウンドに送り込んだことだよ。

それに・・

テレビ解説の都並敏史も言っていたけれど、グアダラハラの攻守ハードワークとリスクチャレンジ(突破ドリブル!)の内実が、後半になって大きくダウンした・・という事実もある。

もちろん・・

アントラーズが展開したサッカーの内実が、後半になって、前述した選手交代とサッカー(戦術)イメージ調整の妙も含めて(!?)、大きくアップしたという事実もある。

それにしても・・

そう、後半4分のカウンター同点ゴールシーンで永木亮太がブチかました、強烈な「闘う意志」には脱帽の一語しかないネ。

そう、そこで永木亮太が魅せた、80メートルはあろうかという全力スプリント。

もちろん、左サイドでボールをもって勝負を仕掛けていく土居聖真のプレーが「どちらに転ぶか」なんて分からない。

それでも永木亮太は、最後の、最後まで、全力スプリントの勢いを落とすことなく、忠実に、ゴール前の決定的スペースへ走り込んだんだ。

だからこそ、それは、まさに感動的な同点ゴールだった。

ところで、永木亮太が放散した、レベルを超えて強烈だった「意志」だけれど・・

それって、チョウ・キジェが創りあげた「湘南スタイル」が、究極のカタチで炸裂したシーンだったりして(!?)

へへっ・・

ということでゲーム内容だけれど・・

前半だけを観たら、そりゃ誰もが、グアダラハラのサッカーの質(彼らの実力)が、「一クラス」は上だって体感していたはず。

前からブチかましつづける協力プレス守備にしても、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションとリスキーな勝負ドリブルがハイレベルにコラボした攻撃にしても。

アントラーズは、まさに、為す術なく、完璧にグアダラハラにゲームを支配され、何度もスペースを攻略された大ピンチに陥ったんだよ。

それが・・

そう、後半の、ゲームフローの大逆流。

もちろん、安部裕葵の美しいトラップやドリブルという「自信リソース」が及ぼしたポジティブ効果は、とても大きかった・・と思う。

不確実な要素が満載のサッカー・・

だから、そんな「小さなポジティブ変化」によっても、チーム全体の意志が(攻守ハードワークとリスクチャレンジの内実が!)、格段にアップするモノなんだよ。

それに、都並敏史が語っていた、「前半は飛ばしすぎたグアダラハラ・・」ってな側面もある。

私は、そんな「小さなポジティブ心理リソース」が積み重なることで及ぼした「大きなゲームの流れの変容」を、とても興味深く観察していたっちゅうわけさ。

ということで・・

お互い、水曜日(2500時)にキックオフされるレアル・マドリーとの「リベンジ・マッチ」を心から楽しみましょうね。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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