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2017_U20W杯・・立派なサッカーで、アフリカの雄に勝ち切った(抑え切った!?)日本の若武者たち・・(日本vs南アフリカ、 2-1)・・(2017年5月21日、日曜日)

それにしても南アフリカは、素晴らしいチームじゃありませんか。

とてもアフリカのチームとは思えない!? へへっ・・

その、人とボールが活発に動きつづける組織コンビネーション、スピードに代表されるフィジカルの強さ、そして個人勝負の質の高さ。

だからこそ、日本の若武者たちが勝ち切ったことの価値は、計り知れない。

もちろん日本の組織サッカーの質には、南アフリカを上回るコンテンツが盛り込まれている。

攻撃の目的はシュートを打つこと。ゴールは結果にしかすぎない。

その目的を達成するための「当面の目標イメージ」は、いつも書いているように、スペースの攻略にあり。

要は、(決定的)スペースで、ある程度フリーでボールをもつ味方選手を、いかにスマートに演出するのか・・というテーマのことだ。

その目標イメージを達成するために・・

日本は、あくまでも「組織パス」でのスペース攻略(&シュート)をイメージする。

そんな組み立ての流れのなかに、可能性の高いシチュエーションを見計らい、ドリブル突破「も」ミックスしていくんだよ。

それに対して南アフリカは、組織パス(決定的コンビネーションも高質!)だけじゃなく、個人の突破ドリブルという武器も前面に押し出すんだ。

彼らのドリブル突破は、「よいカタチ」に持ち込めなくても、強引にチャレンジしていくシーンも多いよね。

そこが、日本と違うところとも言えるのかな。でも決して「差」ではないよね。

南アは、パス&ムーブを基本にした組織コンビネーションにしても、かなり効果的にトレーニングされていることはビンビン感じる。

でも・・

そう、ラストパス(クロス)からのダイレクトシュートとか、ドリブル勝負からのシュートとか、フィニッシュが、とても下手なんだよ。

もし彼らが、普通のフィニッシュ精度をもっていたら、そりゃ厳しいゲームになっただろうね。

とはいっても・・

もちろん日本も、しっかりとチャンスは創りだした。

前半は、先制ゴールを奪われてからは、完璧に日本がイニシアチブを握り、組織コンビネーションでスペースを攻略しながら、南アフリカ守備のマーキングの甘 さを突いて(とにかくシチュエーション&ボールウォッチャーになってしまうシーンが多かった!)決定的スペースを攻略したんだ。

そして何度も、小川航基が好機を迎えたっちゅうわけさ(語呂が良かった・・へへっ)。

でも逆に、南アフリカが繰り出した、爆発的なスピードを活かす突貫カウンターに、追加ゴールを奪われそうになったシーンもあったよね。

南アフリカは、たしかに守備には課題が山積みだったけれど、ロングボール(カウンター)一発で攻め切ろうとしたり、スムーズで高質な組織パスを活用し、日本顔負けの組織サッカーを展開したり・・と、変幻自在なサッカーを魅せたね。

でも、相手が「したたかな」欧米チームだったら、たしかにチャンスは創りだすだろうけれど、それを決め切れず、逆に、自分たちのディフェンスの甘さを突かれて、結局は負けてしまうのが目に見える気がする。

あっと・・久保建英。

良かったですよ。

交替出場した直後に魅せた、小川航基へのスルーパスは、ホント、鳥肌モノだった。

そして、堂安律とのダイレクトコンビネーションから、堂安律の決勝ゴールを、これまたダイレクトでアシストしたシーン。

たしかに才能溢れる、希有な選手だと思う。

それに前回のルヴァンカップコラムでも書いたとおり、状況を「見極めながら」ではあるけれど、「行くとき」は、ホントにガツガツいくといった、実効ある攻守ハードワークの側面も兼ね備えている。

その「ガツガツといく攻守ハードワーク」こそが、チームメイトの信頼を勝ち取るための唯一のバックボーンだよね。

だからこそ久保建英は、味方から頼りにされ、パスのターゲットとして、積極的に「探される存在」になっているんだ。

微妙なニュアンスだけれど、その、「積極的なパスターゲットになる・・」という現象は、決して、ボールを持ったときのファンタスティックプレー「だけ」がバックボーンじゃないんだよ。

そのことだけは、付け加えされてもらいま〜す。

とにかく、次のウルグアイ戦が、とても楽しみになったじゃありませんか。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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