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2017_天皇杯・・ネガポジの両面で、いくつかテーマをピックアップしました・・(レッズvsアントラーズ、2-4)・・(2017年9月20日、水曜日)

・・守りの「絞り」が甘くなってきていると感じていた・・

それは、堀孝史さんの(後半、勝負所の時間帯に関する!)コメントだったけれど、私も、レッズの組織ディフェンスの機能性について同じ印象をもっていた。

そう、タテのスペースへ走り抜けていく選手を、フリーで「行かせて」しまったり、次の(決定的な!)パスレシーバーに対する「寄せ」が十分でなかったりなど、肝心の「勝負所」での局面デュエルの内実が甘くなってしまったんだ。

まあ、中央ゾーンで、フォーバック選手たちの「距離感」という視点も含めて、相手フィニッシャーを自由にやらせないためにカラダを寄せていく「粘り」が減退してしまったということなんだろうね。

そして結局は、かなり自由にシュートを打たせてしまう。

もちろん、人数を掛けて攻め上がっていたレッズだから、アントラーズが繰り出す鋭いカウンターの流れを断ち切るのが難しかったのは分かるけれど・・

それにしても、後方や、逆サイドから、スッと走り込んでくる、アントラーズのフィニッシャー連中を、最後の瞬間に、フリーにし過ぎてしまったのは、大いなる反省材料だよ。

そう、とても重要な「学習機会」・・

そんな決定的シーンでは、やはり最後は、「闘う意志」こそがモノを言うということなんだろうね。

闘う意志さえ充実していれば、おのずと、次の勝負所イメージを描けるし、同時に身体も動くだろうからね。

ということで、チト、ネガティブな観点から入ってしまったけれど・・

それでも・・

そう、レッズは、全体的には、攻守にわたって立派なサッカーを展開したと思っている筆者なんですよ。

そんなポジティブな傾向(流れ!?)は、堀孝史監督になってから継続していると思う。

それに・・

そう、これまで日の当たらなかった選手たちをデビューさせ、しっかりと「主役としての意識」を高めていったという、チーム進化にとって、とても重要な功績にもスポットライトを当てなきゃいけない。

この、「主役としての意識の高まり」というのは、一人の選手が「本物のブレイクスルー」を果たすプロセスにおいて、とても重要なコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包するキーワードなんだ。

まあ、「自覚の高まり・・」とか言われるモノと、かなり近いニュアンスかな。

選手たちは、その高まりによって、攻守ハードワークを、より積極的に「探し」はじめるのさ。

そして、そのことで深まっていく自信をベースに、リーダーシップ(まあ『オレに任せろ!!』的な自己主張!?)も高まりを魅せていくというわけなのであ〜〜る。

へへっ・・

そんな下克上を果たしつつあるプレイヤーのなかで・・

青木拓矢の、攻守にわたる大活躍は言うに及ばず、この試合では、長澤和輝も、「攻めの流れのクリエイター・・」という意味で、気を吐いた。

でも・・

青木拓矢については、すでに欠くことにできない主力プレイヤー(中盤の守備とゲームメイキングのリーダー!?)として完璧な(心理・精神的な!?)ブレイクスルーを果たしたコトは言うまでないよね。

でも長澤和輝は、まだまだ攻守ハードワークという視点で課題を抱えていると思うんだ。

たしかに(ボールキープという視点で)器用だし、ゲームメイクだけじゃなく、チャンスメイクという視点でも、勇気あるタテパスチャレンジを何度も魅せていた。

彼にとってこの試合は、彼が「秘める」キャパシティを、チームメイトやファンの方々に体感させられたという意味でも、とても重要だったと思うわけだ。

だからこそ・・

彼のディフェンスでの(局面デュエル)パフォーマンスが残念でならないんだ。

要は、極限の闘う意志が感じられず、とても淡泊なんだよ。

まあ、たしかに彼の場合は、レオ・シルバと対峙するシーンが多かったから、仕方ないとは思うけれど、逆に、「レオだからこそ、ブチかましてやる〜っ!!」ってなアグレッシブなマインドを放散させて欲しかったよね。

とはいっても、長澤和輝という楽しみが増えたことは確かな事実だし、そのこと(期待と希望!?)を、是非、読者の皆さんと共有したいと思ったわけさ。

もう二人だけ・・高木俊幸と矢島慎也・・

彼らのパフォーマンスには落胆させられたんだよ。なぜもっと勇気をもってリスクにチャレンジしていかないのか。

特に、矢島慎也については、前述した「守りの絞りの甘さ・・」を代表するプレイヤーに成り下がっていたわけだからね。

彼らには、駒井善成のチャレンジ精神や、武藤雄樹の、攻守にわたる抜群のハードワークコンテンツを見習って欲しいと思う。

特に(才能的には決してスーパーではない!?)武藤雄樹は、何度失敗しても、決して、タテへのドリブル突破チャレンジを諦めることがなかった。

そして最後は、その(粘り強い!)チャレンジを成功させ、オナイウ阿道に、抜群のクロスボールを供給したし、何度かは、決定的クロスシーンも演出した。

高木俊幸と矢島慎也。

彼らには、もっともっと、自分を見つめ直して欲しいと願っている筆者でした〜〜・・

ではまた・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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