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2017_J2_第28節・・スゴイね〜、ジェフ・・以前に期待していたとおり、素晴らしくアグレッシブなダイナミックサッカーを展開できるまでに成長している・・(ジェフvsベルマーレ、0-1)・・(2017年8月16日、水曜日)

・・いまの(J2)リーグでは、我々ほどプレッシングを徹底できているチームは他にないと思う・・

ジェフの硬派イケメン監督、アルゼンチン人のフアン・エスナイデルさんが、そう、胸を張った。

まさに、おっしゃる通り。

この試合では、両チームの、レベルを超えた攻守ハードワークが「激突」し、そしてジェフが、終始ベルマーレを凌駕することになったんだよ。

・・この試合じゃ、ベルマーレが悪かったというよりは、ジェフが素晴らしかったと表現すべきだと思いますよ・・

ベルマーレの優れたプロコーチ、チョウ・キジェも、素直にシャッポを脱いでいた。

とにかく、ジェフ選手たちが、最後の最後まで、まったく気を抜かなかったのは確かな事実であり、心から賞賛しなきゃいけない。

たしかに、時間帯によっては(特に後半の立ち上がり!?)ベルマーレも盛り返しはしたけれど、結局は、ジェフの勢いに呑み込まれてしまった。

基本ポジションや、そのバランスを変えてみたり、前後左右のアクションラディウスを調整したりと、さまざまな「手練手管」を駆使していたにもかかわらず・・ネ。

でも・・

そう、そんなベルマーレの「ゲーム戦術的対応」も、焼け石に水」ってな感じだったんだ。

それほど、(エスナイデルさんが胸を張るように!)ジェフのプレッシング(素早い攻守の切り替えと抜群の勢いの攻守ハードワーク!!)が素晴らしかったんだ。

公式記録では、両チームのシュート数は、ジェフが19本だったのに対し、ベルマーレは、たったの2本だった。

たしかにシュート数は、正確に、ゲームの「戦術的なコンテンツ」を反映しているわけじゃないけれど、でも「勢いの差」だけは、そこに明確に現れているものだよね。

もちろんジェフは、ヤミクモにシュートをブチかましていたわけじゃなく、繰り返し、決定的なゴールチャンスを創りだしつづけていたんだ。

彼らは、あくまでもロジカルに、中央ゾーンからの組織コンビネーションや、サイドゾーンからの危険なクロスなど、多彩な攻撃を展開したんだ。

もちろん逆に、ベルマーレが魅せた、決定的ピンチにおける対応力「も」存在感を発揮していたことは言うまでもない。

そして、そんな粘り強いディフェンスが、まさに唐突に「報われる」ことになるっちゅうわけさ・・

そう、後半38分、ベルマーレの(交替出場した)ムルジャが、CKからヘディング一閃!!

結局「それ」が決勝ゴールになった。

そんな劇的なゲーム展開だったから、チョウ・キジェさんに聞いてみたくなった。

・・これまでベルマーレは、まったく逆のゲーム展開で悔しい敗戦を積み重ねてきた・・だから私にとって、このようなラッキーウインを体感させてもらったのは初めてということになる・・

・・いまチョウさんは、この勝利を、どのように感じていられるか?・・

そしたら、チョウさん。まさにロジカルな戦術解説をはじめたんだよ。

もちろん、彼の語る戦術バックボーンや、チーム内の心理バックボーン等などのロジック解説には、とても興味を惹かれるけれど・・

私は、「たまにゃ、(これまでのことを考えれば!?)こんな幸運に恵まれてもいいじゃありませんか・・」とか、「こんな勝利は、まさに初めてだけれど、気持ちいいもんですネ〜〜・・」とか、そんなウィットに富んだコメントを期待していたんだよ。

へへっ・・

ということで締め・・

もちろんベルマーレだって、それなりに立派なサッカーを展開し、チャンスの流れだって、何回も創りだしたよ。

でも結局、その流れからシュートへ至るまでが、とても遠かった。

そう、ジェフの守備ブロックが展開した「組織的な連動ディフェンス」が素晴らしかったんだ。

彼らは、前からのプレッシングをベースに、次、その次と、とても効果的に、ボール奪取のアクションラディウスを縮めていったというわけさ。

そのジェフだけれど、エスナイデル監督が就任した当初、何度か、彼らのサッカーを観た。

またそこでは、ハーフタイムなどで選手たちにブチかまされた、エスナイデルさんの「檄」を、監督コメントシートで知ることになった。

その「檄」の言葉が、とても、とても好きになった。

たしかに当初のジェフサッカーの内実は、まったく覇気が感じられず、戦術的にも、消極的に後手に回ることが多かった。

でも私の心のなかでは、エスナイデルさんの「アグレッシブな(心理)マネージメント姿勢」に、大いなる期待が湧き上がっていたんだよ。

だから、ジェフについて書いたコラムでは、そのサッカー内容にかかわらず、必ず彼らは、エスナイデルさんの下、「階段を駆け上がってくる・・」と予想したものでした。

そして、それが現実のモノに・・

当時の文章については、「このコラム」「あのコラム」をご参照ください。

次(8月20日)の「J2」では、復調いちじるしいヴェルディの勝負マッチを観戦しま〜す。

では、また・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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