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2016_J2_第1節・・ヴェルディ・・たしかに課題は見え隠れ・・でも期待リソースは多いぜ・・(ヴェルディvsコンサドーレ、1-0)・・(2016年2月28日、日曜日)

どうも〜・・

昨日の疲れは、今朝にはすっかり解消。そしてランチタイムの後、元気に、味スタへ「とって返し」ました。そう、J2。

昨夜の最後「も」味スタだったからね・・。

それにしても、まだまだ底冷えする。昨日も寒さに耐えての観戦だったけれど、今日も、日中にもかからずの極寒だった。

まあ、サッカーは寒い国のスポーツだからね、基本は、「走るボールゲーム」なんだよ。

それも、イレギュラーするボールを足で扱うことで、次に何が起こるか分からない不確実な要素が満載されたボールゲーム。

だからこそ、サッカーほど、「自由」にプレーせざるを得ないチームスポーツはない。追随をゆるさない世界ナンバーワンスポーツであるのも頷(うなづ)ける。

この試合でも、何度も、トラップの瞬間に、微妙にボールの動きが変化した(イレギュラーした)シーンを目撃した。

もちろん、そのパスを受けた選手は、「瞬間的な変化」に、しっかりとした意志と勇気をもって対応しなきゃいけない。

ということで、そのポイントを、導入テーマにしました。

ヴェルディは、とても「しんか」している。冨樫剛一監督は、その「しんか」に三つの漢字を当てはめるんだそうだ。

一つは「進化」。二つ目が「深化」。そして三つ目が、その二つの要素を集約してグラウンド上で表現する「真価」。

いいね〜。

なかなかの表現力じゃありませんか。もちろん、この三つの「しんか」は、プロコーチしての冨樫剛一の生き様にも当てはまるんだろうね。

あっと・・自由であるからこその意志と勇気・・というテーマだった。

私は、ヴェルディ選手たちの、自分なりに考え(インテリジェンス!)、それを勇気をもっとグラウンド上で表現していく・・というプレー姿勢が、とても「しんか」している感じていたのです。

もちろん「そんなチームの発展プロセス」は、冨樫剛一監督の、ストロングハンドとしての心理マネージメントが優れているからこそ。

いいね・・。でも・・

そう、彼らの、攻守にわたる高質な組織サッカーは、たしかに「しんか」してはいるけれど、攻撃に限っていえば、どうも、まだまだ「最終勝負の仕掛けプロセス」に、課題が山積していると「も」感じられるんだよ。

要は、シュートへ持ち込むための「スペースの攻略」という視点で、ヴェルディは、まだまだ多くの課題を抱えているということです。

人とボールが、素早く、広く、そして良いリズムで「動き」つづける組織サッカーの発想自体は、とてもいい。

素晴らしいダイレクトパス・コンビネーションで、何度もコンサドーレ守備を翻弄したしね。でも、最後のトコロでの「突き抜け」が足りない。(この、ダイレクトというテーマについては「このコラム」をご参照アレ〜っ)

だから、冨樫剛一監督に、こんな質問を投げた。

・・ヴェルディのサッカーは、とても良いベクトル上にあると思う・・でも、最終勝負の仕掛けプロセスについては、スペースを十分に攻略できていないという側面も含めて、まだまだ課題が山積みだと思うのですよ・・

・・ワントップに入ったドウグラスは、ものすごく足が速いでしょ(冨樫監督が大きくうなづいている)・・ということはジャンプ力も並みじゃない・・あの長身で、強力なジャンプ力ですからね・・彼には、ヘディングという強力な武器が備わっていると思うんですよ・・

・・でも、その強みが、うまく活かされていない・・彼はヘディングが嫌いなのですか?・・また、チームメイトたちも、まだまだ、積極的にドウグラスの「アタマ」を活用しようというイメージがないとも感じるのです・・

・・この試合では、両サイドの安西幸輝と安在和樹が、何度か、強力で惜しいミドルシュートにチャレンジしていましたよね・・

・・そこで質問です・・私は、ドウグラスのアタマ・・要はアーリー(放り込み!?)クロスのことですが・・たまには、ソレをブチかますとか、両「アンザ イ」に、もっと積極的にミドルを狙わせるとか・・そんな仕掛けの変化によって、ヴェルディ本来の組織コンビネーションが、もっと効果的に活きてくると思う のですが・・

どうも、語ってしまう。申し訳ありませんね、冨樫さん。

でも、冨樫剛一監督は、例によって真摯にコメントしてくれた。まとめると・・

・・もちろんドウグラスのアタマは、仕掛けの変化という視点でも、強力な武器の一つだとして考えていますよ・・大事なコトは、それが武器であることを、チーム全体がしっかりと意識することですよね・・そのテーマにも、取り組んでいる最中です・・

・・また、おっしゃるように、両「アンザイ」にも、もっと積極的に仕掛けていくという意識をアップさせる作業も進行中です・・

このコラムでは、今シーズンのヴェルディには期待がもてる・・ということが言いたかった。

あっと、最後に、スーパーな決勝ドリブルシュートをブチかましたアラン(ピニェイロ)だけれど、冨樫さんに言わせれば、彼は、とても真面目な性格のプレイヤーということだった。

そして冨樫さんは、今シーズンの彼は、自分主体で(!)攻守ハードワークにも、とても真剣に取り組みはじめている・・と語っていたんだよ。

フムフム・・

今シーズンのヴェルディに対する期待がふくれ上がりつづけるじゃありませんか。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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