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2016_ドイツ国際会議(その1)・・ドイツに到着してからの二日間で1,000キロも移動してしまった!・・(2016年7月21日、木曜日)

いま、ベルリン。酔っぱらってます。スミマセン・・

国際会議は、数日後の日曜日(7月24日)から、Fuldaという都市で始まります。

これまでに何度か通り過ぎたことはあったけれど、まだ立ち寄ったことはありません。まあ、見知らぬ町と触れあえることには、いつも心躍らされるよね。

ところで、ドイツ(プロ)コーチ連盟が主催する国際会議。

もうこれまで何度もレポートしているからご存じの方も多いと思うけれど、主催のドイツ(プロ)コーチ連盟は、ドイツサッカー協会と「イーブン」な関係にある、独立した民間団体です。

私は、国際会議の20年にわたる常連メンバー(取り敢えず、名誉招待メンバー)なんだけれど、このところ、チトご無沙汰気味になってしまった。

ということで、今回の会議には参加することにしたんですよ。もちろん旧友とのミーティングも含めて、とても楽しみにしている。

その国際会議だけれど、規模や内容は、この20年で大きく様変わりした。参加する有名人を目当てにテレビも取材に来るなど、とても充実した国際会議へと発展しているんだ。

でも会議がはじまるまでは時間がある。だから、それまで友人たちと会って、情報を交換しようと思っていたんですよ。

でも・・

そうなんですよ、考えてみたら、どうせ国際会議で会うことになる。

だから、国際会議までは、リラックスタイムに充てることにしたんだ。ということで、サッカー関係の旧友たちとは、電話で、国際会議で話そうゼ・・ってなことにした。

もちろん会議に参加しない友人たちも多いけれど、主だったヤツらとは会えそうだった。

ということで、最初は、ルール工業地帯にあるエッセンという町で、ドイツ留学時代からの友人たちと旧交を温めた。

私が来るということで、10人以上がディナーパーティー(バーベキュー)に駆けつけてくれたんだけれど、そりゃ楽しかった。何せ、彼らとは、かれこれ40年ほどの付き合いだからね。

でもそこで、ハッと気がついた。

ドイツ語が、以前ほど「自由」じゃないんだ。

そりゃ、そうだ。何せ日本では、ドイツ語を話す機会は、とても限られているわけだからね。

ということで、ドイツ語の「自由度」が、彼らとコミュニケートするなかで、どのくらい「回復」するかというポイントに興味をそそられたんだよ。

そして、気がついた。

ドイツ語での会話を楽しんでいるうちに、自然とドイツ語「だけ」で考えるようになっている自分に気がついたんだ。

そしたら、とてもスムーズにボキャブラリーも「戻って」きた。もちろん完璧とまではいかないけれど、以前の9割方は戻ってきたんだよ。

やっぱり、言葉は「生き物」なんだよね。

人と「触れ合う」なかで、「感性ニュアンス」も含めて、何かを、正しく伝えようとする姿勢が、とても大事なんだ。そうすれば、互いに「理解しよう」とする態度も深まるでしょ。

そのなかで、自分が伝えたい「脳内イメージ」に、ピタリと当てはまる言葉が見つからなくても、そのイメージを、別な表現に乗せるような工夫だって自然とできるようになる。

もちろん、互いの理解が不十分ならば、今度は話し相手が、その不足したニュアンスを、彼らなりの表現で「埋め」ようとしてくれる。

そう、そんな「活きたコミュニケーション」こそが、脳内イメージを言葉へ「変換する能力」を発展させると思うんだよ。

あっと・・、料理とビール、楽しい会話を楽しみすぎたことで、バーベキューパーティーの写真を撮り忘れてしまった。

まあ、いいか。

ちょっとハナシは変わるけれど、久しぶりのアウトバーンとレンタカーについても少しだけ。

今回は、そんなに速いクルマじゃないけれど、それでもとてもスムーズに走ってくれる。

ドイツへ到着したのは火曜日の朝方。そこで、クレジットカードのキャッシングとか、SIMカードの調達など、いくつかのルーチンワークをこなしてから、レンタカーオフィスへ向かったんだ。

もちろん、それまでも店員の方たちの「ドイツ的な接客態度」には、チト閉口していたよ、でも、そのレンタカー会社の受付マネージャー(でっぷりと太った女性)の方の態度は、ちょっと度を越していたんだ。

はじめから不機嫌な態度。

まったく笑顔がない。早口で、必要な書類を口頭で列挙し、そのままボールペンをいじりながら不機嫌に待つんだよ。

私は、レンタカーの確約書や国際免許証などを提示した。ただパスポートを出すのを忘れてしまったんだ。でも、その彼女、何も言わずに、不機嫌そうに待つばかり。

「どうして手続きの作業に入ってくれないのですか?」と聞くと。一言。

「パスポートがまだですよ・・」

「あっ、そうか・・言ってくれれば良かったのに・・」

「最初に、必要な書類を言ったでしょ・・それに、日本の運転免許証を提示することも言ったはずですが・・」

その、不遜な態度。お客様に対するモノとしては、ホントに信じがたい。でも耐えた。

「あっ、そうでしたね・・では、パスポートと日本の免許証です・・」

どうして耐えていたかといったら、(予約したカテゴリー車種のうち)どのクルマを配車するのかは、彼女の一存にかかっているんだよ。だから・・

でも・・

そう、結局は、期待外れのクルマを(期待外れのブランドを!)あてがわれてしまったんだ。

どうしようかと思った。

上級マネージャーを呼んで、彼女の、信じられない接客態度を上申すれば、何かいいことがあるかもしれないけれど(状況は、決してそれ以上は悪くならない!!)・・

それでも・・

そう、自分の言動で、クレーマー的なイメージが先行してしまったら、残るのは嫌な感覚だけだろうし、疲れていたこともあったよね。

だから、結局は、「まあ・・いいや・・」と、指定されたクルマのピックアップに向かうことにした次第。

でも、借りたクルマは、そのブランドの悪イメージとは違い、とてもよく走ってくれた。

クルマのテクノロジーも、世界的に高次平準化しているということか〜。

でも、一つだけ、そのクルマに振り回されたことがあった。

そのクルマのトランクルームを開けるボタンやノブが見つからないんだよ。

運転席の周りにも、それらしきレバーがない。トランクルームの中央にも、ノブがない。一体・・

そしたら、そのクルマのことを良く知っている友人が、微笑みながら近寄ってきて、開けてくれた。そう、開けられたのは、エッセンに着いてからだったんだ。

どう開いたかって!?

そのトランクルームは、上へ開くのではなく、横へ開くタイプだったんだよ。

ヒエ〜〜・・。思わず、頓狂な声が出た。

空港ではトランクルームを開けられなかった。だからエッセンまでは、スーツケースを後部座席に押し込むしかなかった。

そしてアウトバーンのハナシ。

火曜日の朝方に到着したフランクフルト空港からエッセンまでは350キロほど。

そして、その火曜日は、バーベキューも含めて、エッセンの友人宅にお世話になり、水曜日の昼間に、ベルリンまで移動した。その移動距離は、530キロほど。

最初の二日間での移動距離は、街中での移動も含めれば、既に1,000キロを越えていたっちゅう次第でした。

途中、対向車線が、何度も、ものすごい渋滞に見舞われていた。それも数十キロ単位の渋滞。

原因は道路工事なんだけれど、それにしてもアウトバーンは四六時中「アンダー・コンストラクション」ってなイメージが定着しそうになっちゃう。

まあ、普段は、そんなことはないのだろうし、「今回は、たまたま・・」ってなことなんだろうけれど、それにしても、南部から、フランクフルト、ケルン、ルール工業地帯あたりまで貫通している「アウトバーン3号線」の渋滞はひどかったネ。

特に、ケルン周辺でのバイパス工事。私のなかのイメージでは、もう数十年つづいているっちゅう感じなんだ。

今回も、北へ向かう私が唯一遭遇したのが、ケルン周辺のバイパスでの渋滞だった。

まあ、エッセンからベルリンまでは、クルーズコントロールを駆使しながらの快適なドライブではありました。

そして今はベルリン。

ここでも友人宅にお世話になっているけれど、サッカー関係の旧友たちとも会える予定にはしてあります。

ということで、ドイツからの第一報でした〜。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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