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			 2016_天皇杯4回戦・・エキサイティングの極み・・両チームの意地が、ガチンコでぶつかり合う・・(フロンターレvsレッズ、3-3、PK4-1)・・(2016年11月12日、土曜日) 2016_天皇杯4回戦・・エキサイティングの極み・・両チームの意地が、ガチンコでぶつかり合う・・(フロンターレvsレッズ、3-3、PK4-1)・・(2016年11月12日、土曜日)
 
 
 フ〜〜ッ・・これで三冠の夢は潰(つい)えてしまった・・でもまあ、仕方ない・・ フ〜〜ッ・・これで三冠の夢は潰(つい)えてしまった・・でもまあ、仕方ない・・
 
 ここは、やっぱり、素晴らしい意志のサッカーと「究極の粘り」を魅せつづけたフロンターレに、心からの拍手をおくらなきゃいけない。
 
 またフロンターレは、中村憲剛、大島僚太、小林悠という主力の三人をケガで欠いていたこともあったわけだから・・。
 
 でも・・
 
 そう、その「穴」を、フロンターレの若手が、十分すぎるほど埋め合わせたんだよ。
 
 特に、三好康児、長谷川竜也、そしてボランチとして気を吐いた板倉滉。
 
 観ていて胸がスカッとする大活躍だったんだ。そんな彼らのプレーからは、気後れするような雰囲気が、まったく感じられなかったよね。
 
 風間八宏さんは、会見の冒頭で「特に若手たちが自信をもってプレー出来ていたことが大きい・・」と語っていたのだけれど、その自信のバックボーンについて聞いた。
 
 ・・例えば三好康児ですが、彼は生まれつき、あれ程の自己主張ができる強烈なパーソナリティーの持ち主なのだろうか?・・それとも、風間さんの心理マネージメントに拠るのか?・・
 
 何せ、風間八宏さんは、すでに5年間もフロンターレの監督を務めているわけだから、彼の「チーム戦術コンセプト」が、フロンターレU18出身の三好康児や板倉滉も含めて、クラブのなかに深く、広く浸透していても不思議じゃないよね。
 
 もちろん、本当の意味で「浸透させる」ためには、選手たちの「気持ち」こそが大事。
 
 大事なのは、若手の選手たちが、「あの」フロンターレのサッカーを魅力的だと感じ、それに近づきたい・・ソレに参加したい・・と思っているコトなんだよ。
 
 だからこそ、「そこ」に、選手たち一人ひとりの「強い意志」が生まれる・・そして、自らサッカーを進化&深化させようとするエネルギーを増幅させる・・っちゅうわけだ。
 
 魅力的なフロンターレのサッカーというテーマについては、新連載「The Core Column」で、以前に「こんなコラム」を書いたことがあった。
 
 あっと、風間八宏さんへの質問だった。
 
 そんな理論バックボーンがあったから、そのニュアンスも含めて聞いたっちゅうわけさ。
 
 それに対して風間八宏さんは、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。
 
 ・・いや、生まれつきの性格というよりは、トップチームに上がってきてからドップリと浸かったプロの(競争!?)環境や、私やチームメイトからの刺激など
によって成長したという面が大きいと思いますよね・・もちろん彼が、生まれつき、物怖じしないタイプであるコトも確かではあるけれど・・
 
 要は、風間八宏さんの、選手たちに(主体的に)考えさせ、自ら工夫させる心理マネージメントが、殊の外うまく機能しているということだね。
 
 もちろん、クラブ全体に、監督のコンセプトが深く、広く浸透しているというコトについては、レッズにも当てはまる。
 
 たしかに(レッズ)トップチームの場合、「自前」は関根貴大くらいで、他の選手たちは「外様」ではあるけれど、それでも、ミハイロ・ペトロヴィッチの粘り強く効果的な心理&戦術マネージメントによって、トップからユースまで、一貫したチーム戦術が浸透していると思う。
 
 だからこそ、「戦力」も充実の一途をたどるっちゅうわけさ。
 
 その「充実した戦力」だけれど、ここでは、柏木陽介と交代し、攻守にわたって、抜群の存在感を魅せつけつづけた青木拓矢にスポットを当てたい。
 
 彼のボール周りの才能については、いつも書いている通りだけれど、彼の場合は、とにかく中盤ディフェンスのレベルが格段にアップしていることが特筆なんだよ。
 
 クレバーなポジショニングと、まさに「猛禽類の眼」とでも表現できそうな、次のボール奪取を狙う「強烈な意志」。それが、本当に素晴らしい。
 
 動きの「緩急メリハリ」に感嘆させられるのも道理だ。そして何度も、美しいインターセプトを完遂させたり、局面での「デュエル」に勝利したり。
 
 彼の、攻守の勝負所でブチかますフルスプリントの量と質には、明確に、彼の自己主張が反映されていると感じる。
 
 「やらされている・・」のではなく、あくまでも、自分から仕事を(攻守ハードワークを)探しつづける・・という積極的なプレー姿勢なのだよ。
 
 そして、そんな姿勢が、延長でのスーパーゴールにつながったというわけさ。
 
 前後のスペースをつなぐスピーディーなドリブルから、李忠成とのパス交換で、最後は自身がダイレクトシュートを決めた。
 
 ゲームの流れから(ポール奪取と攻撃でのチャンスメイクの量と質という視点から)、誰もが、それが決勝ゴールになると確信していたに違いない。もちろん私も。でも・・
 
 まあ、その後のゲーム展開については、改めて書く必要もないですよね。
 
 とにかく・・
 
 こんな(互いの意地が炸裂しつづけた!)ガチンコのスーパー勝負マッチの主役を務めてくれた両チームには、感謝の言葉しかありません。
 
 願わくば、クラブワールドカップへの出場権をかけた「興行チャンピオンシップ」でも、このカードのホーム&アウェー決勝が観たい。
 
 だから風間八宏さんには、「絶対に、準決勝でアントラーズに負けるような真似はしないでくださいネ!!(大笑)」などと、理不尽なお願いをしてしまった次第。へへっ・・
 
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- あっと・・
 
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
 
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
 
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
  
 
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
 
 
 
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 最後に「告知」です。
 
 どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
 
 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
 
 
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
 
 自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
 
 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
 
 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
 
 
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。 ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
 
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