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2016_ACL・・実力に(サッカー内容に!)見合った結果ではあった・・(レッズvsシドニー、2-0)・・(2016年2月24日、水曜日)

いま自宅に到着しました。23時43分かな。

それにしても、信じられない。埼スタを出発した瞬間から降りはじめ、そして帰り着くまで、ずっと雨を切り裂くように(単車を)ライドするしかなかった。

もちろん、びしょびしょ。それよりも、単車が汚れたコトの方がイヤだったね。フ〜〜ッ。

単車での移動だから、もちろん気象庁のHPで公開されている「解析雨量やレーダー・ナウキャスト」などを参考にし、大丈夫という確信のもとに愛車にまたがったわけです。

そして、たしかにゲームが終わるまでは何事もなかった。でも・・

まあ、仕方ない。ホント、(以前に鹿島から雨の中を東京まで帰ってきたとき以来の!!)久しぶりの達成感ではありました。フンッ・・

あっ、そうそう・・。

埼スタをスタートする直前に、チームバスに乗り込むミハイロと、ちょっと立ち話をしたんだっけ。そして別れ際に彼が、「単車??」と聞くので、「ナチューリッヒ」って答えた。

ドイツ語で、「もちろんっ!!」っていう意味だけれど、その後にバスで移動したミハイロは、「アララ〜ッ!」って同情してくれただろうか。へへっ・・

あっと、前段が長くなってしまった。

ゲームについてだけれど、まあ、総合的な実力(サッカー内容)に見合った結果に落ち着いたとするのがフェアな評価だろうね。

ということで、この試合からピックアップするテーマは、二つかな。

最初は・・

たしかに、「内容と結果がシンクロした・・」とは書いたけれど、それでも二つだけ、とても危ないピンチのシーンがあった。

それは、流れの中からではなく、セットプレーから。

もちろん、(ミハイロも言っていたように・・)高さではシドニーに分がある。だから、ピンチに陥ってしまう確率は、他の日本チームと比べれば高いというのも分かるし、シドニーも、「こぼれ球」を、とても鋭くイメージして狙っていた。

ミハイロ率いるレッズは、基本的に、リスクチャレンジを基調に、(魅力的なサッカー内容に見合った!)結果を引き寄せるための「攻守バランスの理想型」を追い求めている。

まあ、サンフレッチェとか、他のチームが志向する、攻守バランス理想型の追求アプローチプロセスとは、チト違う。

この、「美しく勝つための攻守バランス理想型を追求するアプローチ・・」というテーマについては、新連載「The Core Column」で発表した「このコラム」を参照してください。

ちょっとしつこいけれど、とてもリキを入れて仕上げた「このコラム」だけは、是非、読んでいただきたい筆者なのですよ。よろしくお願いしま〜す。へへっ・・

あっと・・

ということで、リスクを恐れない、攻守にわたる攻撃的(積極的)サッカーを志向する浦和レッズというテーマ。

もちろん、相手のカウンターとかセットプレーによってピンチに陥ってしまうリスクが大きくなるのは言うまでもありません。

だからこそレッズは、ミハイロも言っていたように、必殺カウンターの芽を効果的に摘み取ったり、相手に(危険なゾーンでの!)セットプレーチャンスを与えないようにするといった、チーム(ゲーム)戦術的な方策は、練っている。

でも・・

そう、不確実なサッカーだからこそ、どうしてもミスは出てくるだろうし(私は、サッカーはミスの積み重ねだ・・なんて表現することにしている!)、いくら気をつけていても、カウンターやセットプレーでやられちゃうコトだってあるさ。

要は、あれだけの積極的なリスクチャレンジ(攻撃的)サッカーに取り組んでいるんだから、ある程度の「しっぺ返し」は仕方ないと思うわけなのだよ。

まあ、一つのミスや失敗(敗戦)を、殊更に大きく採り上げ、志向するサッカー全体を否定しようとする「悪意の眼」は、常にあるだろうけどサ。

まあ、それと闘うことも、進化、進歩のためには避けて通れない道・・というわけだ。

あっと・・ハナシが横道に逸れそうになった。

とにかくレッズは、ビデオを駆使し、セットプレーでのディフェンスの(最終勝負アクションの!?)改善を、しっかりとイメージトレーニングしなきゃいけない・・ということが言いたかったんだよ。

それが、一つ目のピックアブテーマだった。

そして、この試合でピックアップする二つ目のテーマが、遠藤航に代表される「新戦力」と、それに関わる「ローテーション(ターンオーバー)システム」に関するディスカションというわけだ。

とにかく、遠藤航が交替出場してから(まあ、興梠慎三も含めた選手交代が行われてからとも言える!?)、レッズのサッカー内容が、グンとアップしたという視点でっせ。

青木拓矢。彼は、たしかに良くなってはいるけれど、攻守にわたる「ダイナミズムのジェネレーター」という視点で遠藤航と比べたら、やはり、ちょっと見劣りすると思うわけだ。

攻守にわたって、積極的に仕事を探しつづける姿勢と、実際の実効アクション。それらを積み重ねたコンテンツの量と質が、明らかに勝っていた・・っちゅうことだね。

ところで、今シーズンのレッズが実現できそうな「ターンオーバー」とか「ローテーション」とか呼ばれる、ゲームに応じた「選手の入れ替えシステム」。

フットボールネーションでは、基本的に、三つから四つ、パフォーマンスが同等(同質!?)のプレイヤーを擁するポジション(戦術タスク)があるという条件が満たされれば、「ローテーション」を、ある程度は効果的に機能させられる・・と考えるのが一般的なんだよ。

今シーズンのレッズ新戦力だけれど(復活戦力や進化戦力も含む!!)・・

新加入では、何といっても遠藤航だろうね。それと、駒井善成、イリッチといったところか。

また、昨シーズンをケガで棒に振った石原直樹も帰ってくるし、ズラタンや青木拓矢のプレーコンテンツも大きくアップしているから期待をもてる。

また私は、加賀健一や高木俊幸にも期待している。

あっと・・もう一人。これは大住良之さんに聞いたハナシなんだけれど・・。

今年、岡山県作陽高校から入団した新人、伊藤涼太郎の評判が、すこぶる良い・・ということらしい。

私は、まだ見たことないけれど、とにかく良いらしい。期待しましょう。

ということで、今日は、こんなところですかね。

PS:これからは、「The Core Column」と「My Biography」も、注力してアップしていきまっせ。

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 最後に「告知」です。

 どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

  自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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