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2015_オリンピック代表__立派なトータルフットボール(全員守備・全員攻撃サッカー)だった・・でも、テレビ観戦だったから簡単に・・(日本vsミャンマー、9-0)・・(2015年3月11日、水曜日)

実は、体調を崩してしまったことで、この試合はテレビ観戦ということになってしまいました。

テレビ観戦・・

そう、そこじゃ、カメラワークが「命」なんだよ。攻守にわたる、ボールがないところでの「せめぎ合いの内実」をしっかりと分析できなかったら、もう最悪だからね。でも・・

そう、このゲームを中継したフジテレビのカメラワークは、良かった。

もちろんスタジアム観戦とは比べられないけれど、それでも、攻守にわたる、ボールがないところでのプレーの量と質までも、「次」をイメージしながら、ある程度は視認できた。

だからこそ、手倉森ジャパンが、とても、とても良くトレーニングされた優れたチームであることを再認識できたっちゅうわけだ。

要は、選手たちが、攻守にわたって、しっかりと(ハードワークも含めた!)仕事を探しつづけている・・ということだよね。

選手たちが考えつづけているとも言えるし、攻守チームワークに対する「意識と意志」が素晴らしい・・なんていう表現もできる。

それこそが、手倉森誠のウデの本質・・というわけだ。

いつものコトだけれど、またまた、手倉森誠のプロコーチとしての「ウデ」を感じていた筆者なのでした。彼もまた、素晴らしい「ストロングハンド」じゃありませんか。

だから、試合後の監督会見に同席できないことが、とても残念だった。

その試合だけれど・・

たしかにミャンマーの総合力は、大きく劣るよね。でも・・

そう、相手のチカラとは関係なく、常に、攻守にわたって自分たちが志向する「リスクチャレンジ」をブチかましつづけられることには、計り知れないほど重要な意義コノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されているんだよ。

このゲームでは、(優れたテレビ中継もあって!)そんな、あまり目立たないチームプレー(ハードワーク)までも、しっかりと確認できたから、とても楽しめた。

とにかく、このチームの守備イメージと実質アクションは素晴らしいね。

これ以上ないほど素早い攻守の切り替えをベースに、爆発的なチェイス&チェックをブチかましつづける。

もちろん同時に、周りのチームメイトは、そんな守備での(最初の!)仕掛けアクションに、忠実に、ダイナミックに、そしてクリエイティブに(創造的に)連動しつづけるるんだよ。

サッカーでは、攻守にわたって、常に、「数的に優位な状況」を作りつづけようとするプレー姿勢(意識と意志)が大事。

手倉森ジャパンの選手たちがブチかましつづけたハードワークからは、「ハイレベルな組織サッカー」に対する、自分主体の「意志」が見える、見える。

もちろん、守備にしても攻撃にしても、基本的な「共有イメージ」をベースに、瞬間的なグラウンド上の現象(次の展開)に対して、自分自身で「イメージを描写し」、それを忠実に、そして積極的にトレースできなきゃいけない。

よくこんなコトが言われるじゃありませんか。

「プレッシング状況じゃ、ボールがないところでタテへ走り抜ける相手に付いて戻っちゃいけない・・」とか、「この状況では、足を止めて、待つ方が得策だ・・」とかサ。

もちろん、攻守における『外郭的な』チーム戦術は、しっかりと浸透させなきゃいけない。

「それ」をベースに描かれる「次のアクション」は、周りのチームメイト達のアクションと、出来る限り高い次元で「シンクロ」させられなきゃいけないからね。

でも・・

そう、シュートを打つという(スペースを攻略するという!)攻撃の目標や、相手からボールを奪い返すという守備の目的を達成するための、グラウンド上における、瞬間的な「局面アクション」は、ホントに千差万別なんだよ。

言いたいことは一つ。サッカーでは、戦術的に、「どこまで決める」のか・・というテーマが大事になってくるっちゅうことだ。

要は、局面でのプレーについては、選手たちに考えさせ、決断させて、積極的にアクションさせるというマネージメントが最良なんだよ。

巷の「言説」は、あまりにも、各論に入り過ぎている・・っちゅうコトも言いたかった。もちろん、そんな千差万別の、局面勝負プレーに、十分な「リスキー要素」を入れさせる・・のが、プロコーチのウデの本質なんだよ。

あっと・・、寄り道が過ぎた。

とにかく、サッカーは、自由な(自由にプレーせざるを得ない!!)ボールゲームだ・・ということが言いたかった。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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