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2015_東アジアカップ(その6)・・久しぶりに快哉を叫んだ!・・そして、佐々木則夫さんに乾杯!!・・(なでしこvs中国、2-0)・・(2015年8月8日、土曜日)

ヨ〜〜シッッ!!!

メディア用のエレベーターのなかで、思わず叫んでしまった。

そして直ぐに、ここが中国だって思いだし、下を向いて知らんぷりした。ヘヘッ・・

とにかく、これほどまでに「快哉を叫びたい」気分は久しぶりだったんだよ。

ここまでは、男女ともに、ちょっとフラストレーションが溜まるトーナメント内容(結果!?)だったからね。だから昨日は、エイヤッ!で、「The Core Column」のコラムまでアップしてしまった。

まあ「それ」は、韓国が魅せつづけた、基本を全力でブチかましつづけるサッカーに触発されたっちゅう側面もあるね。そのコラムは、「こちら」をご参照アレ。

ということで、快哉の雄叫び。

それは、本当に、とても自然な感覚から口をついたんだ。

何せ、「チャレンジなでしこ」の(佐々木則夫さんが考える!)ベストチームが、自分たちの持てるチカラを限界まで(イヤ・・それ以上に!!)絞り出すかのような「突き抜けた内容」のサッカーで、結果まで掴みとったわけだからネ。

とにかく、ゲーム展開のプロセスを体感しつづけていたからこそ、素直にうれしかったんだよ。

とにかく彼女たちは、前半のチャンスを、しっかりと決めなきゃいけなかった。

何せ相手は、スピードとパワー溢れる中国だぜ。そんな猛女(者)たちが、とてもアバウトな(!)ゴリ押しの仕掛けをブチかましてくるんだからね。

だから「チャレンジなでしこ」も、時として、中国の勢いに呑み込まれそうになったモノです。

そんなプロセスを観ながら、誰もが手に汗握っていたでしょ。もちろん私も。そして思った。

・・チャレンジなでしこは、ホントに素晴らしいサッカーを展開している・・

・・中国ディフェンスを振り回してスペースを攻略し、何度も決定的なチャンスを作り出しているんだよ・・でも決められない・・

・・こんなゲーム展開で、もし最後に、中国のゴリ押しカウンターでゴールを奪われて負けちゃったら、それこそ、目も当てられない・・

誰もが、ゲームの推移に目を凝らしながら、そんな「悪魔のシナリオ」に震えていたに違いありません。もちろん、私も。何せ、サッカーの神様はいたずら好きだから。ヘヘッ・・

そして、そんな「心の揺動」があったからこそ、まさに夢のように内容と結果が「一致」した結末を体感し、自然と快哉を叫んじゃったっちゅうわけさ。

ヨ〜〜シッッ!!!

でも、気を取り直してエレベーター内を見回してみたら、そこには日本人の女流ジャーナリストの方しかいなかった。胸をなで下ろした。

でも、その中の一人の方から、「湯浅さんは、そんなに嬉しいんですか?」って聞かれちゃったんだよ。

その瞬間、心のなかで、こんな叫びが湧き上がった・・

・・何を言ってんだよ・・これが嬉しくなくて、他に何があるっていうんだっ!!・・サッカーの、悲喜こもごもドラマを思い返してみろよっ!!・・

でも、口をついて出たのは・・

「いや、これほどまでに、内容と結果が一致してくれることを心から願ったゲームって、近頃なかったからね・・ホントに、心底うれしかったんだよ」

・・なんてサ。へへっ・・

とにかく、ワールドカップから「チャレンジなでしこ」まで、素晴らしいプロの仕事をやり遂げた佐々木則夫さんに乾杯!!

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まあ、ここからは、メモした内容を、例によってランダムに

・・皆さんも観られたとおり、内容では「チャレンジなでしこ」の方が、まさに数段、上・・

・・でも、前述したように、たまに、彼女たちが抑え切れないほど強烈な「ゴリ押し攻撃」を食らってしまう・・

・・そんなギリギリの勝負では、何度も、何度も、今大会で、3試合ともに右サイドバックで抜群の存在感を発揮しつづけた京川舞が、身体を投げ出した・・

・・そして、決定的なシュートやパス&クロスを、ギリギリのタイミングでブロックした・・

・・また京川舞は、攻撃でも、ココゾッ!の状況で、タイミングよく攻撃参加し、素晴らしい実効プレーを披露した・・

・・記者会見で、後藤健生さんが、彼女について佐々木則夫さんに質問していた・・佐々木則夫さんも、目を細めながら、京川舞の、サイドバックとしての可能性に大きな期待を寄せていたっけ・・

・・個人的には、言わずもがなの杉田亜未・・このゲームでも、ダメ押しの追加ゴールを、冷静に蹴り込んだ・・まさに、ゴールへのパス・・素晴らしかった・・

・・彼女は、前半は、これまた素晴らしいリーダーシップとゲームメイカーぶりを発揮した川村優理のボランチパートナーとして、第一戦の北朝鮮戦と同様の活躍をしていた・・

・・でも後半は、彼女が得意の(自チームでの本来ポジションの!?)左サイドハーフに入る・・

・・その代わりに、前半は右サイドハーフでダイナミックなプレーをしていた中島依美を、川村優理のパートナーに据えた・・

・・この基本タスクの交換が、素晴らしく機能したと思う・・これについても佐々木則夫さんに拍手しなきゃいけない・・

・・サッカー全体の内容だけれど・・

・・佐々木則夫さんは、かなり手応えを感じているようで、暗に、「なでしこ」と比べるようなニュアンスの内容もコメントしていたっけ・・

・・そのポイントについちゃ、私もアグリーです・・

・・まあ、たしかに北朝鮮戦では、相手のツボにはめられてしまった(効果的なカウンターをブチかまされた!)し、その流れを抑えられなかった・・

・・でも韓国戦では、しっかりと立ち直り、かなり内容の濃いサッカーを展開できた・・

・・そして最終戦・・

・・前回コラムで書いたように、佐々木則夫さんは、この時点での(選手交代イメージも含む!)ベストメンバーで勝利を収めた・・

・・たぶん佐々木則夫さんも、私と同様に、どこかで快哉を叫んでいたに違いない・・えへへっ・・

・・ってなコトで・・

たしかに、終わりよければすべてよし・・ってなコト(エモーショナルな印象ベースの記憶!?)になりそうな感じではあるけれど(イヤ、内容的には、まさにソレでいいと思うけれど!)、でもやはり、これから細かく分析していかなきゃいけないよね。

私も、帰国してから、撮りためてあるビデオで、しっかりと分析しまっせ。

でも・・まあ・・今は・・とにかく・・

ヨ〜〜〜シッッ!!!!!!!!

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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