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2015_アジアカップ(7)・・ブリスベンのホテル(オーストラリアのホテル事情)・・今日は、両ゲームともに順当な結果に落ち着いた・・また、アギーレ&遠藤保仁の前日会見が興味深かった・・(2015年1月15日、木曜日)

疲れていたのかもしれない。

本当に、グッスリと、死んだように爆睡してしまった。あっと・・、それには、エアコン付きの部屋だったこともあったと思う。

信じられないことに、シドニーのホテルにはエアコンが設置されていなかったんですよ。もちろん変えてもらおうとしたけれど、満室だったことで叶わず、そうなったら、後になって部屋を変えるのも面倒くさい。

だから夜は、シーツ一枚(必要に応じて二枚重ねにした!)だけを掛けて眠りについたっちゅうわけです。まあ、日中は暑かったけれど、それでも日本のような「熱帯夜」はないからね。そこそこの快眠はできた。

でも、ここブリスベンの「蒸し暑さ」はハンパじゃない。そのことは事前に調べておいた。だから、もしシドニーと同じようにエアコンがなかったら・・なんて考えたら、ホント身震いしてしまう。

ところでオーストラリアのホテル事情。

 三つ星以下の場合、高いだけじゃなく、共同トイレや共同シャワーなんていうホテルも多いんですよ。実はわたし、シドニーでは、「それ」にはまってしまった(しっかりと調べなかったことを、心から後悔したモノでした〜)。

かなり閉口した。でも時すでに遅し。まあ、ドミトリー形式の部屋を一人で独占できたし、共同シャワーや共同トイレは、数自体が十分にあったから不便はなかったけれど、それでも・・ネ。

 ということで、ブリスベンのホテルには、シドニーから電話を入れ、部屋の内容をしっかりと確認しておいた。だから、トイレとシャワー、エアコンや冷蔵庫、はたまたコーヒーメイカーなどが付いた、まさに「普通」のホテルルームを確保できた。

ところで、このホテル。かなり由緒正しいらしい。たしかに、写真にあるように、伝統を感じるし、テラスやバーベキュー設備もあって、とても気持ち良い。

ロケーションも素晴らしく、乗り換えなしの3駅目がスタジアムだぜ。近くには、フードコートもあるし、雑貨店も多いから、不便はまったく感じなかった。

 でも、ものすごく厳しい蒸し暑さのなかを出歩くのは・・。

だから、出掛けるのは、スタジアム(メディアセンター)へ行くときだけで、買い物や食事などは、そのときに済ませるようにした。そんなだから、それ以外の時間は、ホテルの部屋で、色々と読んだり書いたりする作業に没頭するっちゅう体たらくなんですよ。フ〜〜ッ・・

そうそう、このホテルには、シドニーにはなかった、セルフのラウンドリー設備もある。

だから今朝は、起き出して早々に、これまでの衣類をクリーニングすることにした次第。

例によって、前面から出し入れするタイプの洗濯機(3ドル)。そして乾燥機(4ドル)。また、洗剤もフロントで購入できる。洗濯機と乾燥機の上に設置されているのが、コイン精算機でっせ。

もちろん使えるコインは限られているし紙幣はだめだから、前日のチェックインの際に、必要なコインを手に入れた。

 さきほどチェックしに行ってきたけれど、まだ乾燥機が回っていた。洗濯に1時間、乾燥に2時間。まあ私の経験でも、普通っちゅうことだね。

今日は、19時から(ブリスベンは夏時間がないので、シドニーでは20時)アギーレと遠藤保仁の記者会見があり、その後に前日トレーニングが行われるとのこと。

でも、ブリスベン時間の19時からは、カタール対イランの勝負マッチをテレビ観戦したい。さて・・

ということで、こうすることにした。

オーストラリアでは、アジアカップの試合は、「FOX_TV」という有料チャンネルが、ライブで中継し、その2時間後から、日本でいう「無料地上波チャンネル」が放映するんだよ。

ということで、日本代表の前日トレーニングを、ちょっとだけ観察してからホテルへ帰り、日本のライバルになる「はず」のイランを観察することにした。

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「日常描写」の追伸:

いまスタジアムに着いたのだけれど、強い日差しを避け、できる限り「日陰」を歩くようにしたんだ。そしたら・・

・・アラッ!?・・空気は、以外と乾燥してるじゃないか・・でも昨日は、本当に蒸し暑かったんだよ・・でも今日は、気候の印象がガラリと変わった・・

そう、乾燥しているから、日陰は、以外と涼しいんですよ。

とはいっても、そんな気候的な変容も、もしかしたら日替わりかもしれない。ということで、ネットで調べてみた。

いくつかのサイトを見たけれど、基本的には、亜熱帯性気候で、夏は暑く、そして湿潤とのこと。降水量も、夏が一番多い。

でも、今日のスポット天気を調べてみたら、気温は36度もあるけれど、湿度は26%だって。そりゃ、日なたと日陰じゃ、まったく違うのも頷ける。でも、今日の湿度は、例外的なモノでしょ。

やっぱり夏のブリスベンは、とても蒸し暑いんだよ。

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ということで、今日おこなわれた二試合と、アギーレ&遠藤保仁による前日会見の内容をレポートしまっせ。

まずゲーム・・

とにかく、攻守にわたって、ボールがないところで積極的に仕事を探しつづけるという基本プレー姿勢を主要コンテンツとする「組織プレー」と、チャンスには 勇気をもってリスキープレーにチャレンジしていく「個人勝負プレー」の両面が、ハイレベルにバランスした両チームが、順当に決勝トーナメントへ駒を進め た。

そう、UAEとイラン。

まあ、サッカーの戦術ファクターの「量と質」という視点で、完璧に順当な結果だったし、これ以上書くことはないでしょ。後は、決勝トーナメントへ入ってから。

それよりも、アギーレと遠藤保仁が出席した前日記者会見。内容があった・・

もちろん、いつものように、彼らのコメントの骨子ニュアンスをピックアップし、それを私なりにまとめて箇条書きで表現するっちゅうことで、ご容赦アレ。

では・・

・・(アギーレ)スペインの裁判所が、検察の告発を受理したことについては、ノーコメント・・ここでは、サッカーについてだけ語ることにします・・

(その後は、スキャンダル関連の質問に対しては、まったく取り付く島もなかった・・それは、それで、とても強いパーソナリティー=ストロングハンド=を感じさせる雰囲気だった・・)

・・(アギーレ)・・イラクについては、勇敢なチームだという印象が残っている・・

・・(そのアギーレが、戦術的な自由度について聞かれ)・・

・・そのテーマは大事だ・・瞬間的な判断は、選手たち自身が、主体的に、勇気をもって行う・・(その意味合いで!!)私が言った選手の自由度とは、チーム 発展のために欠かせない要素なのだ・・(隣に座る遠藤保仁と目くばせしながら)・・選手たちは、賢く、成熟した男達なんだ・・

・・(セットプレーについて聞かれた遠藤保仁のコメント)・・セットプレーは(勝負という視点で!)とても重要なファクターだ・・もちろん、直接か、間接かで、やり方はまったく違うし、そこには、キーパーとの駆け引きもある・・

・・(遠藤保仁がつづける)・・それらの要素をすべてをアタマに入れ、チームメイトと、イメージを正確にシェアするんだ・・そんな前提条件が満たされていれば、良いボールさえ蹴れば、大きなチャンスにつながる・・

・・(これは私の質問!)・・遠藤さんは、本当に長い間、トップ選手として活躍してきた・・そして順当に、代表キャップの新記録を打ち立てた(打ち立て る??)・・アナタは、いまも発展しつづけていると思うが、(この段階で!)もっとも進化しているのは、どんな要素だろうか?・・

・・(遠藤保仁のコメントニュアンス)・・それについては、自分でもよく分からない・・でも、自分のなかでは、まだまだ若いと思っている・・発展、進化についてだが、それを追い求めていけるのも、周りのサポートがあればこそだと思う・・

・・(遠藤保仁がつづける!)・・まあ、常に向上心を持ちつづけるということですかね・・とにかく、その自覚と意識(意志!!)こそが大事だと思うんですよ・・

・・(遠藤保仁について聞かれたアギーレのコメント)・・私は、エンドウのことは、前から高く評価していた・・また、プレイヤーとしての能力だけではなく、 その人間性も、レスペクトに値する・・とにかく彼は、ピッチ内外で「良い、前向きな!」雰囲気を作り出せる選手なのだ・・

・・(ここで、とても興味深い質問があった=英語=誰だったんだろう??)・・

・・(その質問は)・・いまアギーレさんは、遠藤保仁を、前から高く評価していたと言われた・・では何故、最初から、彼のことを代表に呼ばなかったのか??・・

・・(そのまま、遠藤保仁に対しての質問もつづく)・・遠藤さんは、アギーレから代表チームに招集されなかったとき、もう自分の代表でのキャリアは終わったと思われたか?・・

・・(まず、アギーレのコメント)・・エンドウの能力は、分かっていた・・だから最初は、わたしが知らない選手を呼び、そのチカラを見てみたいと思っ た・・エンドウは、リーグでも素晴らしいパフォーマンスを魅せていた・・それは代表選手として十分すぎるほどの活躍だった・・

・・(前述の質問に対する遠藤保仁のコメント)・・

・・私は、代表には、常に選ばれたいと思っている・・当初は、呼ばれなかったけれど、クラブで良いプレーをしていれば、いつかは必ずお呼びが掛かると思っていた・・だから、呼ばれたときは、嬉しかった・・

(大人だね〜・・へへっ)

・・最後に、アジアカップの水準について質問されたアギーレが、こんな興味深いコメントをしていた・・曰く・・

・・もちろんアジアカップにも、個の能力として、世界のどこでも通用するような逸材はいる・・でも、アジアカップ自体を、ヨーロッパや南米、アフリカなどの大会と直接的に比較することには、あまり意味がないのではないか!?・・

・・とにかく、アジアのレベルは高いんだ・・そのことは、世界も知っている・・そしてそのことは、ワールドカップに参加するアジアの国の数に現れている思う・・

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さて、明日は、勝負マッチ。いまから楽しみで仕方ありません。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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