トピックス


2015_アジアカップ(4)・・またまたカーナビが悪さを・・オーストラリアの高速道路・・そしてゲームについても簡潔に・・(日本vsパレスチナ、4-0)・・(2015年1月12日、月曜日)

さて、ニューキャッスル。

レンタカーは、まあ、順調に調達できたね。

もちろん、様々な保険コストは、オーストラリア「的」な値段だけれど、それも、到着してからの様々な経験から、仕方ないと思えてくる。

でも・・

そう、またまたカーナビが「悪さ」をはじめたんだよ。

まず、反応が鈍い、鈍い。タッチパネルで、「GO」を押しても、実際に画面が動き出すまでに1分以上もかかる。

それだけじゃなく、現在位置やナビゲーション内容(全体的なカーナビの動き)にしても、とても「ぎこちない」。1度などは、陸上を走っているのに、湾の水面を「滑水している!?」ような表示になったこともあった。

これじゃ気が気じゃないから、事故を引き起こしちゃうかもしれないでしょ。

ホント、カーナビには、南アW杯でもブラジルでも、本当に苦労させられたっけ。だから、仕方なく一旦クルマを駐車し、落ち着いて、最初からカーナビを立ち上げ直したんだ。

ホントに、南アじゃ、ヨハネスブルグなのに、インド洋の島にいることになっていたり、ブラジルじゃ、カーナビに言われるままに、アマゾナスの原始林に迷い「込まされ」たり。フ〜〜ッ・・

でも、「リセット」したら、ほとんどのケースで、正しく機能しはじめるはずだから・・と、思っていたら、またまたディスプレイに「水面滑水」の状態が表示されちゃったり、ディスプレイの表示内容が、1秒ごとに変わりつづける・・なんていう信じられない事態がつづいたんだ。

だから、仕方なく、ダーリン・ハーバーの海底をくり抜いた「ハーバー・トンネル」に入ってからは、道路標識の方を優先することにした。

まあ、ニュー・キャッスルへつながる高速1号線の表示をフォローしていけば問題ないからネ。

・・でも、ニュー・キャッスルの街中にはいってからも「こんな状態」だったら問題だ・・やっぱり、レンタカー営業所に戻って、カーナビを交換してもらった方がいいだろうか・・

そんなことを迷っていたら、急に、カーナビの「動き」が安定しはじめたんだよ。フ〜〜・・

一体、「あれ」は何だったのだろうか。

もちろん誰にも分かりゃしないけれど、とにかく、このカーナビが100%の状態じゃないことだけは確かなわけです。

でも、まあ、そんな「不安」なんて日常茶飯事だし、いままでも、これからも、そんな不安(不安定さ)とのトモダチ関係を、できるかぎり健康的に維持していかざるを得ないわけだしサ・・。

まあ、その後は、順調に「機能」しはじめたカーナビに導かれて、スムーズにスタジアムへ到着したのだけれど、「原因が分からない現象」ほど気持ち悪い状況はないよな・・。フ〜〜・・

ところで、ニュー・キャッスル。こぢんまりとした美しいコンパクトシティーです。

だから競技場も「小粒」。

もちろんメディアセンターも記者会見場も小さい。ここでは、準決勝も行われるけれど、そこまで日本が進出したときのコトを考えたら、チト滅入ってしまった。

あっと・・

今日は、カーナビや、その他の様々なトラブルのことを考え、早めにシドニーを出てきた。まあ、正解だったネ。

高速道路は、まったく問題なくスムーズに走行できたけれど、そこでは、全てのクルマが、制限速度を「厳密」に守っているのが目立っていた。

もちろんそれは、警察の取り締まりが厳しいことの証明だよね。たまに、20キロほど速いクルマもあったけれど(もちろん私は、そのクルマの後ろに付く!)、でもソイツは直ぐにギブアップし、走行車線へ移動してスピードを落としたね。

もちろん私も、そんな全体的な「空気」を読んで、制限速度内で安定走行を心がけたっちゅうわけだ。

ところで、オーストラリアでは、車内の「速度計」を、何キロまでオーバーしていいんだろうか??

「空気」的には、1キロの速度オーバーでも捕まっちゃうってな雰囲気なんだけれど・・。知りたい。シドニーに帰ったら聞いてみよう。

あっ・・いまメディアセンターにいるんだから、オーストラリアのジャーナリストを捕まえて聞くのが手っ取り早いじゃないか・・

・・ということで、聞いてきましたよ〜。

やっぱり、取り締まりが、ものすごく厳しいんだってさ。

「だって、世界中で、速度メーターを20キロとか30キロくらいオーバーしても大目に見てくれるじゃない・・ここでは違うの?」

「いや、ここは違うんだ・・オーストラリアじゃ、2キロオーバーでも捕まっちゃうんだよ・・まあ、警察官にもよるけれど、5キロオーバーが限度かな・・」

・・だってさ。そのコトを教えてくれたのは、写真の「ヒゲの人」、見掛けとは違い、とても紳士的で優しい方でした。

あっと・・もう一つ。

今回「も」、シドニーから後藤健生さんと一緒に行ったんだけれど、その流れで、一緒にランチを囲むことになったんだ。

そのランチが素晴らしかった。

ランチはメニュー形式のセルフサービスで、一律12ドルなんだよ。またキープしたのは、ニュー・キャッスル湾を一望する素晴らしいテーブルだった。

私は、200グラムのビフテキとサラダ、それにフライドポテト。とても美味しかったよ。まあ、美味しく感じたのには、価格の安さもあったんだろうね。

素晴らしい眺望と美味しく「安い」ランチ。さて、これで、観戦にもリキが入るぞ〜・・

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ということで、ゲーム。

これからシドニーへ帰らなければならないので、例によって、骨子テーマだけをランダムに書き連ねることにします。

・・まず、何といっても、香川真司・・

・・前半から、不満タラタラだったけれど、前半の思い切ったミドルシュート(岡ア慎司のヘディングゴール!)あたりから、ポジションチェンジも含めて、プレーが積極的になってきたと感じた・・

・・プレーの積極性・・

・・それは、言うに及ばず、攻守にわたって「ハードワークを探しつづけるプレー姿勢」のこと・・

・・そのポイントで、まだまだ不満が充満していたんだよ・・でも、後半・・

・・そう、良くなった・・

・・4点目のお膳立てドリブル勝負&クロス・・また、長友佑都や本田圭佑にしても、積極的に香川真司を使おうとしている・・それは、とても良いサイン(兆候)・・

・・また、タテパスを受け、相手マーカーの逆を突いたトラップから抜け出して決定的なタテパスなど、ちょっと「らしさ」も出てきた・・でも・・

・・何度もいうけれど、まだまだ、本調子じゃない・・

・・それは、何といっても、彼が、自分のプレーイメージに固執し「過ぎて」いることに起因する・・と、思う・・

・・このタイミングで、そして「ここ」で足許パスをもらいたい・・でも、来ない・・そして足を止めちゃう・・

・・また、中盤でのディフェンスも、誰もが分かっている通り、上手くない・・というか効果的ではない・・

・・要は、味方アクション(チェイス&チェック)に連動してボールを奪い返したり、次のパスレシーバーを「読んで」、その相手に全力でアタックを仕掛けていく・・等など・・

・・そんな「積極ディフェンス」というポイントで、まだまだ、とても不満・・

・・たしかに彼は守備がうまくない・・でも、もっとハードワークすれば、チームのディフェンス連動性への貢献度を、大きく高めることができる・・

・・そして、そんなハードワークを、チームメイト達に「見せつける」ことで、信頼も勝ち取れる・・そして、だからこそ、彼がもらいたいタイミングと種類の「足許パス」も、もっと頻繁に出てくる・・

・・そう、相互信頼ベースの「善循環」・・

・・そうすれば、彼が得意な組織コンビネーションの中心として、最終勝負の流れも、もっと頻繁に、そして効果的に演出できる・・また、ココゾッ!のタイミングでのドリブル勝負だってブチかませる・・

・・ちょっと、「組織プレーの加速装置」というコンセプトを基盤にした「期待値」が大きすぎる!?・・

・・いやいや、彼のチカラは、こんなモノじゃない・・とにかく、今は、もっともっと走り回り、どんどんと攻守ハードワークにチャレンジしなけりゃ、いけない・・

・・そんな「感覚的なプレーイメージ」が高まれば、ドイツへ戻っても、必ず、「本物のブレイクスルー」を達成できる・・

・・後半、どんどんプレーが活性化した・・その「変化」を感じながら、もっと行ける!!・・もっと行けるっ!!と、心のなかで叫んでいた・・

・・期待は、大きい方がいい・・それは、決して彼にとってのプレッシャーには、ならない・・

・・彼自身が、このままじゃいけない・・って、確実に思っている・・でも、プレーイメージが・・

・・だからこそ、「これまでの自分のプレーイメージ」から、解放されなきゃいけない・・

・・そう、解放・・いまの香川真司には、その表現が、とても相応しいと思う・・サッカーは、究極の「自由なボールゲーム」なんだ・・だからこそ・・

・・とにかく、ガンバレ〜ッ!!香川真司〜〜っ・・ってな、ワケの分からないエールで、香川真司というテーマを終える筆者なのです・・

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・・香川真司への期待・・というメインテーマ以外には・・

・・後半から交替出場した武藤嘉紀の、個の勝負のクオリティーが、とてもインプレッシブだった・・

・・何か、疲れているという情報を聞いたけれど、今日のプレーぶりからは、そんな披露のカケラも感じられなかった・・

・・とにかく、ボールを失った直後に、弾かれるようにディフェンス(ハードワーク)に入る武藤嘉紀のプレー姿勢をみながら・・香川真司にも、「それ」を心から期待しちゃう筆者なのだ・・

・・岡ア慎司・・いつものように、攻守にわたるハードワークを絶対的ベースに、とても高いトコロで安定したストライカープレーを魅せたと思う・・本当に、頼りになるワントップだよ・・ホントに・・

・・まあ、「大人のダブルボランチ」については言うまでもありません・・

・・あっと、トリプルボランチかな・・でも、長谷部誠の、(香川真司の仕事を楽にする!?)ゲームマネージメントぶりがあったからこそ、香川真司に、もっと、もっと・・と言いたかったんだよ・・

・・それにしても、大人のダブルボランチは素晴らしかったネ・・

・・両サイドバック・・どんどんと(特に攻撃での!)ダイナミズムをアップさせていった・・

・・最後に、遠藤保仁の先制ゴールの重要性を、再認識させてください・・

・・サッカーは、本物の心理ゲームだからネ・・だからこそ、パレスチナの心理パワーを増幅させなかったという意味で、また日本チームを「何かから解放した」という意味でも、とても、とても重要なゴールだった・・

・・とにかく、その先制ゴールの重要性を、しっかりと再認識しなければいけない・・

・・あっと・・もう一つ・・クロスボールの量と質が、満足できない・・特に、豊田陽平が交替で出場したにもかかわらず、アバウトでもいいから、もっと、高いクロスを、早めに送り込むべきだった・・

・・とにかく、初戦に勝ってよかった・・パレスチナは、事前のトレーニングマッチで、中国と引き分け、ウズベキスタンに対しても1点しか失点しなかった・・

・・とにかく、先制ゴールが、ものすごく大事だった・・パレスチナGKは、遠藤保仁がシュートを打ったとき、そのシュートの軌道が見えていなかった・・だからこそ、ラッキーゴール・・という見方をすることも大事・・

・・記者会見が終わって、超速でコラムを書いた・・ということで、そろそろシドニーへ戻ろうと思う・・何か、感じるところがあったら、明日のコラムで書くことにします・・

・・では〜・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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