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2015_アジアカップ(18)・・ヒエ〜ッ!・・錦織圭のゲームを観そこなった〜っ!・・また、韓国が魅せた強い守備と、組織と個がチグハグな攻撃・・(韓国vsイラク、2-0)・・(2015年1月26日、月曜日)

よ〜しっ!!

そのとき、ホントに嬉しかったですよ。テレビのアナウンサーが、「次には、日本の若きエース、ニシコリが登場します〜っ!!」って、声高に宣言したんだからね。

私が泊まっているホテルでは、日本のNHKも観られるんだけれど(昨夜19時のニュース)、そこでも、錦織圭の試合は、日本時間で正午「頃」になるはず・・なんて言っていた。

よし、よ〜し!!

シドニーでは14時だから、試合を見おわってからスタジアムへ向かっても十分に間に合う。

ちなみに、今日のアジアカップ準決勝は、韓国vsイラクでっせ。

そして、期待してホテルの部屋でテレビを観つづけているんだけれど、一向に錦織圭のゲームがはじまる気配がないんだよ。

テレビでは、セリーナ・ウィリアムズの勝負マッチを流している。こちにも、大熱戦だから、観ていて面白いことこの上ないのだけれど、それでも・・ネ。

もしかしたら、この試合が終わってから錦織圭のゲームがはじまるということなんだろうか??

「それじゃ遅すぎるよ・・」なんて、自分の都合で勝手なことを言う筆者なのです。

でも、競り合っているセリーナのゲームも終わりそうにない。フ〜〜・・

結局、錦織圭のゲームは、こちらの時間で17時ころを目処にスタートするということらしい。

それは、とても中途半端な時間。何せ、こちらのサッカーゲームは、20時がキックオフだし、シドニースタジアムまでは、バスを乗り継いで、少なくとも1時間30分はかかってしまう。

これは、もう選択肢がないな・・。ということで、まずスタジアムまで行き、メディアセンター備え付けのテレビでゲームを観ることにしたんです。でも・・

そう、メディアバスのタイミングが合わない。15時半から17時半までの2時間、メディアシャトルバスがないんだよ。

またまた、困った。

仕方なく、とにかく17時半のバスに乗ろうと、ホテルを出ることにした次第。

そして今は、メディアシャトルバスの発着場所になっている、シドニーの超高級ホテル、「フォーシーズンズ」のロビーで、シャトルバスを待ちながら、この原稿を書いている筆者なのです。

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ということで、メディアセンターに到着したのは、18時20分ころになってしまった。

「よしっ・・まだ間に合うに違いない・・」と、メディアセンタへ急行し、テレビ背面にあるチャンネルスイッチで、チャンネル「7」を探しはじめた筆者だったのです。

でも、うまく見つからない・・。何せ、メディアセンターのテレビが映し出しているチャンネルは「500なにがし」なんだからね。

これは全豪オープンをやっているチャンネルを探すのは至難の業かも・・なんて思っていたら、救いの手が。

そう、メディアセンターのボランティアの方が(若く、ものすごいイケメン!!)、「どうされましたか?・・チャンネルをお探しですか?・・お助けしますよ・・」と寄ってきてくれたんだ。

いや、ホントにイケメン。そして彼が、すぐに、全豪オープンをやっている、チャンネル「7」を探し当ててくれたんだ。良かった。でも・・

そう、コマーシャルをやっている。セットの間のブレイクタイムか?

でも、映し出されている映像内容が、ちょっと変。ジョコビッチを写したり、オーストラリアのスター選手を追いかけたり。これは・・

ちょっと心配になって、ネットで調べようとしたら、その彼が、既にスマホで公式サイトを探し出してくれていた。

そして、日本語で・・

「あ〜・・もう、ニシコリのゲームは終わってしまっていますよ・・ニシコリが、セットカウント3対0で勝ちました・・対戦相手のフェレールは、前回のゲームでツメを痛めて本調子じゃなかったのかもしれませんね・・」

もう、ホント、ビックラこいた。「あの」イケメンの若者が、ものすごく上手な日本語で、そんなことを言ったんだからね。

「ゲッ・・アナタ・・日本語・・うまい・・」

こっちの日本語の方が、ハチャメチャになってしまった。そしたら、その彼・・

「いえいえ、まだまだです・・これから、もっと日本語が上手くなりたいんですよ・・」だってサ。

あまりに衝撃的だったから、その彼の写真を撮り忘れてしまった。

女性の読者の皆さん、ゴメンなさい。でも、ホントに、男の私もホレボレするような、超イケメンでした。後で見つけたら、写真を撮って載せますよ。

ということで、錦織圭のゲームは、水曜日まで「おあずけ」っちゅうことになってしまった。まあ、水曜日はオフだから、そのゲームを「メインイヴェント」にしよう。

あっと・・、明日の火曜日は、レンタカーで、ニューキャッスルまで行きます(オーストラリア対UAE)。大住良之さん、後藤健生さん、田村修一さんの3人を連れてね。

ということで試合コラムへ・・

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まあ、この試合での一番の見所は、韓国が「2対0」のリードを奪ってからのゲーム展開だったですかね。

韓国が、守備ブロックの堅さを、これ以上ないカタチで証明したんだよ。

要は、もう何も失うモノがなくなったイラクが、(落ち着いた守備ブロックをベースに、チャンスを見計らったカウンターをブチかます!?)戦術サッカーから解放され、自分たちの持てるチカラを、存分に「前へ」ブチかましはじめたんだ。

そうそう・・。私がアタマに描く、強いイラクサッカーのイメージは、こんな感じだったっけ。

二重、三重の押し上げから、組織コンビネーションと個人勝負をうまくバランスさせて仕掛けていく。だから、セカンドボールも、ほとんど自分たちのモノにしてしまう。

そんなときのイラクは、とても迫力のある攻撃を魅せつづけるんだ。

でも、そんな、ウラのスペースを(人数を掛けて)突いていくような猛攻に対しても、韓国守備ブロックは、まったく動じることなく、最後のところでイラク選手に「やられる」ことがない。

しっかりと、彼らの(次、その次のボールがないところでの!)アクションまでも抑え込んで、決してシュートまで行かせなかった。

それは、それで、ホントに感心させられたものでした。

そう、韓国特有の、強烈な「意志のプレー」。

私は、そんな粘りの「意志のディフェンス」に、往年の「韓国の香り」を感じていたんだ。でも・・

そう、攻撃の内容については、疑問符のオンパレードだった。

以前の韓国ならば、(2対0にされてからのイラクのように!?)、複数の「人の波」が押し寄せるように、後方からの強力なサポートが上がってきたはず。

でも、この大会での韓国の攻撃では、とにかく、個人のドリブル勝負や、早めのアーリークロス、またセットプレーからのシュートなど、「チカラ業」が目立つばかりだった。

とにかく、相手守備ブロックのウラのスペースを攻略してしまうような、スマートなコンビネーションは皆無だったんだよ。

もちろん素早いパス交換はある。でもその「動き」に関わるのは、いつも2人だけ。そしてそこから、チカラ業のミドルシュートや、ドリブル突破トライ、また放り込みなどを繰り出すばかり。

世界の潮流は、個の才能たちが繰り広げる、次元を超えたコンビネーションなんだよ。そう、世界じゃ、3人目、4人目のフリーランニングこそがメインテーマなんだ。

繰り返すけれど、そのハードワーク・コンビネーションで主役を演じているのが、世界超一流の「個の才能」たちなんだぜ。

バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリー、バルサ、チェルシー、マンUにシティー、アーセナルに・・等など。

あっと、ハナシが逸れた。とにかく・・

韓国に、以前のような、美しく、ダイナミックな組織コンビネーションが戻ってくるのは、いつのことになるのだろうか?

コレクティブな(組織的な)サッカーを機能させるためには、選手たちのアタマのなかに、同じイメージが描かれていなきゃいけない。

でも、今の彼らのサッカー(攻撃)では、ボールのないところで、あまりにも様子見になり過ぎの選手たちが目立つんだよ。これでは・・

そんな、ハイレベルサッカーのコノテーション(言外に含蓄される意味)を司るのが、監督の重要な仕事なんだけれど・・

まあ、このテーマについては、オーストラリアとの決勝を観てから、分析に入ることにしましょう。

あっと・・。でも、まず明日のニューキャッスルの準決勝で、オーストラリアが勝たなきゃいけないのか・・でも・・サ・・ネ・・

ということで、また明日〜・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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