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ナビスコカップ準々決勝・・まだ課題は多いし、ゲーム展開にもいろいろと背景要素はあったけれど、ジュビロとマリノスに連勝したレッズは、着実に自信に「実」を詰めている・・(レッズ対マリノス、3-2)・・(2004年9月4日、土曜日)

エキサイティングな展開になったこのゲームについても、試合中にメモしたポイント(評価)をランダムに書きつづることにします。まあテーマの流れはある程度ととのっていると思いますが、読者の皆さんには、それぞれのポイントについて賛同するにしても、そのポイントを「反面教師」として活用するにしても、とにかく試合後の楽しい一時での「酒の肴」にしてもらうことにしましょう・・。

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 期待したとおり、リキの入った好ゲームになった・・両チームの選手たちにとっては久しぶりの一発勝負ということで、立ち上がりから集中レベルが違う・・もちろんそのことは、中盤ディフェンス姿勢に如実に現れてくる・・素晴らしいプレッシャーの掛け合いからゲームが立ち上がったということ・・

 この点について、試合後にギドがこんなことを言っていました。我々は、今回のナビスコでは、予選リーグで二連敗を喫してしまった・・そのことで、その後のゲームは、まさにトーナメントということになってしまった・・だから我々にとっては、この試合が久しぶりのトーナメントというわけじゃなかったというわけサ・・フムフム・・。

 レッズの先発布陣だけれど、一発勝負のトーナメントであるにもかかわらず、田中達也がアレックスの代役として左サイドバックに入った・・それこそ「ギドが推し進めるコンセプトの(選手たちに対する)デモンストレーション」だった?!・・どんな選手でも、まず守備から入るのが大原則・・誰でも、とにかく実効あるディフェンスが出来なければサッカーをする資格はない・・ってか〜〜っ?!

 ミスが許されない一発勝負ということで、また相手が、代表チームでも仲間だった田中隼磨ということもあって、達也にとっても願ってもない学習機会になった?!・・なんて思っていたのだけれど、立ち上がりの彼は戸惑うばかり・・攻守にわたって効果的なプレーができず、決定的シーンにも絡んでいけない・・要は、ディフェンスに気を取られ過ぎていただけではなく(ミスしちゃいけない・・という後ろ向きの心理!)、ディフェンスでの勝負所にうまく絡んでいけないことで自信を失い、次の仕掛けでも積極的なプレーが出てこなくなった・・そして、仲間に仕掛けチャンスを奪われつづけてしまう・・心理的な悪魔のサイクルに落ち込むかのように、どんどんと落ち込んでいく田中達也・・とはいっても、要領が飲み込め、ボール奪取勝負に貢献できるようになってからは、彼の攻撃もどんどんと活性化していった・・そして、ツートップの一角に入った最後の時間帯では、攻守にわたって本来「以上」のパフォーマンスを魅せていた(もちろん最前線からのディフェンスをベースにして!)・・やはり、守備こそが全てのベース・・それがうまく行けば、おのずと次の攻撃も活性化し、良いプレーができるものなのだ・・

 いまのレッズには、チャンスがある者は誰でも押し上げていい(いや、押し上げていかなければならない!)というイメージが定着し、どんどん深化していると感じる・・言い換えれば、チームに、仕事(リスクチャレンジ・コンテンツ)を探しづけ、チャンスを探しつづけるというプレー姿勢が深く浸透し、それが当たり前のプレー姿勢になりつつあるということ・・もっと言えば、選手たちが「チャンスを奪い合っている」とも言える・・それこそが本物のライバル関係であり緊張関係・・!!

 ゲームは、チカラが互角同士の素晴らしい立ち上がりになった・・両チームともに、中盤ディフェンスに最高の集中力で取り組んでいる・・それこそがゲームクオリティーアップの源泉・・昨年までのレッズだったら、確実にマリノスの「前への守備エネルギー」に押し込まれ、プレー全体が縮こまっていたに違いない・・ただこのゲームでの彼らはまったく違った・・自信こそ(自らを信じるマインドこそ)がプレーエネルギーの源泉ということか・・

 前半16分に飛び出したレッズ同点ゴールのシーン・・山田からの仕掛けのタテパスが、味方二人の間を抜けてしまう・・ただそれが、ケガの光明ということになる・・その「こぼれ」を狙っていた山瀬が後方から走り上がり、そのままボールを奪って抜け出したのだ・・そして落ち着いてゴールを決めた・・まさに「ゴールへのパス」というシュート・・その落ち着きは、彼の成長に如実に物語っていた・・ここでちょっと山瀬を「深堀り」・・わたしは、彼の守備参加こそが「レッズ躍進」の象徴と言える・・とにかく、ボールのないところで、最後の最後まで(特に田中が上がった後!)カバーに入りつづける主体的なディフェンス姿勢は特筆もの・・・・その主体的な積極ディフェンス姿勢こそが、「規制から解放へ」というレッズのキャッチフレーズを象徴する(あっと・・このキャッチフレーズは、湯浅の独断と偏見によるものです)・・まあそれも、厳しいライバル関係が背景にあるということですかネ・・

 前半、右サイドで、二度、三度と、アルパイの爆発タックル(もちろん見事なボール奪取)を確認・・いや、本当に素晴らしい・・流石にアルパイは強い・・強いというか、しっかりと次の勝負所をイメージできている・・だからこそ確信の必殺タックルを仕掛けられる・・素晴らしいボール奪取プレーを披露しつづけるアルパイ・・そんな彼の実効ディフェンスもまたレッズの「自信」のリソースということ・・

 そして後半2分に、この試合でのベストチャンスが演出される・・左サイドでボールを奪い返した田中達也から、タテスペースへ抜け出したエメルソンへの素晴らしいタテパスが通る・・同時に達也は、センターゾーンを駆け上がっていく・・まだまだ勢いは十分じゃないけれど、前半から比べれば勢いは倍増した・・さてボールを持ったエメルソン・・コントロールし、そこからファーポストスペースへの素晴らしいクロスを送り込む・・まさに糸を引く美しいクロスボールが、相手ディフェンダーのアタマを見事に越え、フリーになっていた永井にピタリと合う・・そして、永井のヘディングによる「落とし」を、後方から走り込んできた鈴木啓太が決定的シュートを放った・・最後は(どのようになったか確認できなかった・・)マリノスの守備選手によって阻まれてしまったけれど、(達也も含む)何人ものオーバーラップが演出した素晴らしいチャンスだった・・

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 こんなところですかネ。後で、他のゲームもビデオで確認しようと思っています。特にFC東京対ガンバ大阪。もちろんグランパス対アントラーズ、ヴェルディー対エスパルスについて、内容によってはレポートする予定です。では・・

 



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