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W杯レポート(19)・・才能集団であるからこその落とし穴・・ブラジル対ベルギー(2-0)・・(2002年6月17日、月曜日)

今朝は、昨夜のノド痛や寒気を追い払うために、ゆっくりと寝ました。就寝前に「葛根湯」を飲んで寝たのですが、そのお陰で大量の汗をかき、起きたときは、昨日とは比べものにならないくらい快調。「よしっ!」なんて気合いを入れて起床し、新幹線で博多から新神戸へ移動です。でも、車内で寝入ってしまったのがいけなかったのか、また神戸スタジアムのメディアセンターが「エアコンで冷えすぎ」なのが良くなかったのか、アメリカ対メキシコ戦がはじまるころには、再び寒気におそわれ、ちょっとアタマもフラフラ・・。

 メディアセンターの医務室で診てもらったのですが、その時点での体温は38度。そしてドクターに、「これは、今からもっと熱が上がりますよ・・」なんてネ。仕方なく、クスリを飲むことにしました。私は漢方以外は飲まないことにしているのですが、こうなっては背に腹はかえられない・・ってわけです。

 それにしても、メキシコの拙攻は、どうしたことか・・。もちろんアメリカ対メキシコ戦ですよ。フラフラしながも、やはりサッカーを観ていると元気が出てくるのです。

 メキシコの場合は、やはり、ボールの動きが停滞した状態から、再びペースを上げていくのは難しいということを如実に証明していると感じます。この試合の立ち上がりでは、アメリカの強化守備に、中盤で、どうしても個人勝負ばかりが目立ってしまいましたからネ。

 まあ、両国は何度も対戦しているということで、この試合は、アメリカの作戦勝ちということだったのかも。アメリカは、明らかにメキシコにボールを「持たせて」いましたからネ。ただ「次のパスレシーバー」に対するマークはキッチリ。ということで、メキシコのプレーが、どんどとん停滞していき、最後は立ち直れなくなってしまう・・ってな展開だったように感じます。

 とにかく、アメリカの試合巧者ぶりばかりが目立ったゲームでした。

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 さて今日は、ブラジル対ベルギー戦。面白い試合になるに違いありません。まだまだ、自分たちのサッカーを十分に見出していてるわけではないブラジル。それに対し、堅牢な守備をベースに、明確な「攻めのカタチ」に対するシンクロしたイメージでチャンスを作り出すベルギー。

 時間を追い、本当にポイントだけをまとめることにします。どうも体調が・・。

 立ち上がり、感じていたことがあります。それは、ブラジル最終ラインの「ボールがないところ」でのマークがいい加減だということ。また、最終勝負のシーンでも、走り込む選手を「行かせて」しまうシーンも目立ちます。そんな「イージーな姿勢」だったら、ここぞの勝負で、やられてしまう・・。

 リーグ最終戦になったコスタ・リカとのゲームでも、最終ラインの「いい加減さ」が目立ち二点も奪われてしまいました。要は、ボールホルダーへのチェックにしても、パスレシーバーに対するマーキングにしても、間合いを空けすぎるということ。たぶん、大丈夫だよ・・パスカットできるさ(一対一に勝てるさ)・・ってなことなんでしょうネ。とはいっても、それを補って余りある、攻撃のパーソナリティーの充実は特筆です。もちろん、ロナウドやリバウドという「フィニッシャー」の存在感も含めてネ。

 でも、この試合では、どうもうまくボールが動かない。もちろんボールのないところでの選手たちの動きも緩慢。まあ動かなくても、ある程度フリーになっているロナウドやロナウジーニョの足許にパスをつないでおけば、チャンスの雰囲気は出てきますからネ。とはいっても、そのイージーなマインドが危険なんですよ。やはり、サッカーの「内容(質)」は、常に高見で安定させておかなければいけません。そうでなければ、いくらブラジルといえどもペースを乱してしまうものなのです。南米予選のようにネ・・。それにしても、予選リーグで、「組織プレーと個人勝負プレー」のバランスが改善されたと思っていたんですが・・。

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 私は、ジウベルト・シウバ、そしてジュニーニョ・パウリスタに注目していました。彼らが中盤の底を構成するからこそ、ブラジルの「組織プレー」が良くなったと思っているんですよ。でもこの試合では、どうもうまく機能していない。彼らにボールが戻されてこないのです(彼らを中心にボールが活発に動くシーンが希!)。ジュニーニョ・パウリスタの、後方からの飛び出しはものすごく目立ってはいるんですが・・。

 それでも、ブラジルは、「個」だけとはいえ、チャンスは作り出していましたよ。例えば、18分の、ロナウジーニョから、フリーのロナウドへのパス。そしてそこからの、ロナウドのダイレクトシュート。それに対してベルギーは、シンプルですが、繰り返し、危険なニオイを感じさせる「カタチ」を披露します。そんな展開を見ていて、これは・・なんて思っていました。勝負強いベルギー・・。

 そして前半35分、やられちゃいます、ブラジルが・・。もちろんベルギーの「カタチ」に・・。アーリークロス。それを、たぶんヴィルモッツだったと思いますが、マークするブラジルディフェンダーの背後でジャンプし、そのままドカンとヘディングシュートです。ボールは、ブラジルゴールの左隅に飛び込んでいきました。でもホイッスルが・・。なんだ、ファールにされてしまったのか・・。

 その後、ロナウジーニョの爆発的な突破からのシュートなど、「アトラクション」一杯のゲームは、興味深い展開になっていきますよ。「個」だけのブラジルに対し、「組織」だけのベルギー。とにかくベルギーの「ツボ」は怖いですからネ。

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 後半も、同じような展開ですが、それでも、ボールの動きは、やはりベルギーの方が上。まあ彼らからそれを取ったら、まったく攻めを構築できないでしょうからね。

 ブラジルでは、ジュニーニョに代わってデニウソンが登場です。そして、彼らの「個人勝負」が、もっともっと先鋭化されていくのです。前線でボールをもったら、もう誰もパスしようとせず、とにかくドリブル・・ドリブル・・ドリブル・・。

 もちろん、そのドリブルで抜いた後には「ラストパス」をイメージしています。だから、抜け出しそうだと思った味方は、もちろんベルギーゴール前の決定的スペースへ飛び込んできます。でも、ドリブル突破が難しそうだったら、完全に様子見。まったく動かず、そのドリブルを見物するだけです。とにかくブラジルの攻撃は、まず「眼前の敵」を抜くことから「しか」はじまらない。

 予選リーグのコスタ・リカ戦で魅せた、組織プレーと個人勝負プレーが高次元でバランスしたサッカーは、一体どこへいってしまったのだろう・・なんて思っていました。

 そんなドリブル勝負サッカーだから、もちろん、「中継」のために動こうとする味方が出てくるはずもなく・・。

 たしかにリバウドとロナウドのゴールで勝利をおさめたとはいえ、内容的に、大きな問題を見ていた湯浅でした。そう、南米予選のときのようなネ・・。

 次のイングランド戦が、その視点でも、ものすごく楽しみになってきたじゃありませんか。

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 本当に限界。アタマが回らず、発想の広がりもありません。また読み直しをする気力も残されていません。ということで、誤字、脱字など、乱文そのものだとは思いますが、ご容赦を・・。




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