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 増刷決定!!新著、『サッカーを「観る」技術 スーパープレー5秒間のドラマ』刊行(新潮社)・・(2002年4月20日)


新潮社(256P,1300円)

本当にお待たせした新刊。増刷が決定しました。初版の部数が多かったため、一月以上かかってしまいしまたが、とにかく順調に増刷が決まりました。
 豊富なイラストが散りばめられた本のタイトルは、『サッカーを「観る」技術 スーパープレー5秒間のドラマ』。版元は新潮社。2002年2月27日に発売されました。

 この本については、ほぼ一年前に、私のHPでもとりあげました(「新・5五秒間のドラマ」執筆中!・・2001年1月26日)。新刊の「内容」については、その文章を参照してください。でも結局、このコラムで取り上げたゲーム(2000年ヨーロッパ選手権でのオランダ対ユーゴスラビア)は、ボツにせざるをえなくなりました。というのも、新刊には、日本代表にとって最も重要となった「2001年」の軌跡も入れようということになり、スペース的な問題で涙をのまなければならなかったからです。

 『愛する神は、細部に宿りたもう・・。そんな格言がある。目立つ現象には、必ず、背景に潜むコトの本質があるという意味だ。美しいフェイントからのエキサイティングなシュートシーン・・。そこに至るまでには、チームメイトたちのクリエイティブなムダ走りも含め、必ず「目立たない」前段階プロセスがあるものだ・・そのことが言いたい・・』。プロローグの一節を抜粋しました。

 扱ったのは、2000年シドニーオリンピックでの若武者たちの活躍、2000年ヨーロッパ選手権でのスーパーマッチとスーパープレー。そして「融合・日本代表」の、アジアカップから2001年にかけての軌跡。試合の内容を追いながら、そこで繰り広げられたスーパープレーの「コノテーション(言外に含蓄される意味)」を解き起こす作業に没頭しました。

 イラストを担当していただいたのは、著名な漫画家、田辺節雄さん。素晴らしい表現力が生き生きと踊るイラスト群。それは70枚を超えます。田辺さんご自身もサッカーが大好き。横浜国際競技場のすぐそばにお住まいなのですが(仕事場も、ご自宅のすぐ近くにあります)、そこでの試合は欠かさず見に行くとのこと。それも、ボールがないところでのドラマを見るために、スタジアム上段からの「俯瞰(ふかん)観戦」。本格的じゃありませんか・・。

 私と田辺さん、また新潮社の加藤大作さんとの共同作業が実を結んだ新刊。ワールドカップを控えた生活者の皆さんがサッカーを語るうえでの一助となれれば、これほど嬉しいことはありません。もちろん、海外から来日する外国の方々との「異文化接点ツール」としてもネ・・。

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 以下、目次です

 [章タイトル]
 プロローグ スーパープレーを「観る」原点

 第1章 ヤングジャパンの可能性を「観る」
 シドニー五輪(2000年10月)
 1 グループリーグ第1戦 対南アフリカ戦
 2 グループリーグ第2戦 対スロバキア戦
 3 グループリーグ第3戦 対ブラジル戦
 4 準々決勝 対アメリカ

 第2章 欧州の才能を「観る」
 ヨーロッパ選手権 グループリーグ(2000年6月)
 1 グループB……イタリア対トルコ
 2 グループD……フランス対デンマーク
 3 グループA……ポルトガル対イングランド
 4 グループD……フランス対チェコ
 5 グループC……ユーゴスラビア対スペイン

 第3章 世界の技とセンスを「観る」
 ヨーロッパ選手権 決勝トーナメント(2000年6月・7月)
 1 準決勝……フランス対ポルトガル
 2 準決勝……イタリア対オランダ
 3 決勝……フランス対イタリア

 第4章 融合日本代表を「観る」
 アジア杯(2000年11月) フランス戦(2001年3月) スペイン戦(2001年4月) コンフェデレーションズ杯(2001年6月)
 1 アジアカップ
 2 対フランス戦
 3 対スペイン戦
 4 コンフェデレーションズ杯 対カメルーン戦
 5 コンフェデレーション杯決勝 対フランス戦

 第5章 日本代表の成長を「観る」
 セネガル戦(2001年10月) ナイジェリア戦(2001年10月) イタリア戦(2001年11月)
 1 対セネガル戦
 2 対ナイジェリア戦
 3 対イタリア戦

 終章 ワールドカップを「観る」技術
 

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