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しばらくご無沙汰してしまいました・・ドイツ便りです・・(2000年1月14日、金曜日)

この原稿は、出張先のドイツで書いているのですが、いろいろなことに時間を取られ、まだ本格的に文章に落とせるほどのサッカー情報を集めるまでには至っていません。ということで今回は、ドイツの日常シーンをピックアップするにとどめます。また、やっと「データ分析」コーナーのアップデートも始めましたので、そちらにも目を通してください。

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 今回もかなり移動が多いので、まず世界に勇名を馳せるアウトバーンのハナシから・・

 制限速度がないアウトバーン・・?! いやいや、それはもう過去のハナシ。いまでは、全長の60-70%に制限速度が設定されています(もっと多いかも・・)。以前、ドイツのTV番組で、アウトバーンの制限速度をテーマにしたディスカッション番組を見たことがあります。それは、制限速度導入賛成の「環境派」対、ドイツ自動車産業にとって「イメージ資産価値」が高い速度無制限アウトバーンの「維持派」という構図でした。

 一般的には環境派が優勢という印象でしたが、意志決定レベルの人々には「無制限派」が多いから、すぐに速度制限が導入されることはないだろう・・と思ったものです。もちろん、意志決定レベルの人々の多くが、メルセデスやBMW、はたまたポルシェなどを駆って「無制限」を楽しんでいる人々ということもありますしネ。そして実際に、速度制限の導入は遅々として進みませんでした。

 それがここにきて、速度差によよる危険性や排気ガスなどの環境問題、ルール統一が前提条件のEC統合の影響などによって、速度制限が段階的に(そして積極的に)導入されるようになってきたのです。私にとっては残念なことこの上ないのですが、ロジカルに考えれば当然ですから・・ちょっと複雑な心境・・ってなところです。

 速度制限がないところではガンガンぶっ飛び、制限速度の標識が見えた瞬間、キチンとその速度までスピードダウンする。さすがルールには厳しい(だから創造性に欠ける?!)ドイツ人・・です。もちろんなかには「例外ドライバー」も多数見受けられますがね・・

 ドイツでも、かなり速度取り締まりが厳しくなっているらしく、友人のサッカー関係者のなかには、数ヶ月もの免許停止処分を受けたヤツらもいます。サッカー関係者には、ぶっ飛ばすタイプが多いのです。

 「本当にビョーキだよ警察は・・。ヤツらは、オレたちのことをまるで犯罪者のように追いかけ回すんだ。ほんのちょっとスピードオーバーしただけなのに・・」。免停処分を受けた友人たちの「自分勝手」な憤りです。

 それでも、ドイツの北端、シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州では、交通量が少ないこともあって、ほとんどのルートが(とはいってもここには一本のアウトバーンしかありませんがね・・)速度無制限。私の親友が住んでいるドイツ北端の町(デンマークとの国境の町)、フレンスブルクまで、本当に快適なドライブを楽しむことができます。

 ちょっと「いろいろなこと」があり過ぎ、疲れがドッと出てしまいました。ということで、今回はここまでにして、ちょっと休ませてもらうことにします。今回の「便り」、あまり内容が濃くありませんが、悪しからず・・

 二月には、新潮社から本が出版されるのですが、たぶんこれは、「闘うサッカー理論」と並び、私の代表作になると思います。もちろん私のHPも続けます。今回のドイツ出張ではまだ本調子ではありませんが、「元気」を取り戻したらまた書き続けます。とにかく「継続こそパワー」という普遍的な概念を信じて・・今年もよろしくお願いします・・敬具




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