湯浅健二の「J」ワンポイント


1998年J-リーグ・ファーストステージの各ラウンドレビュー


第二節(1998年3月26日)

ヴェルディーvsジュビロ(1-0)

レビュー

 ラインフォーにもどしたヴェルディー、やっと最終守備ラインが機能し始めました。ベルマーレ戦の守備ラインはいったい何だったのでしょうか・・。これについては、明日(1998年3月27日)アップデートされるオンラインマガジン「2002 Japan」のコラムを参照してください。

 それでも守備ラインの安定度はまだまだ。課題山積みといったところです。それは、ゴール前での危険な状況になったにもかかわらず、まだ「マークを受けわたそう」としているからです。そんなやり方で成功するチームなんて、世界の超一流でもいませんよ。それも、ニカノール監督の方針なんですかね。それでは・・

 ヴェルディーは、菊池、エンリケ、柱谷、中村の「ラインフォー」の前に、モアシールがボランチ、そして前園、北沢、カズの三人がラインを組むという布陣です。ということで、守備では、北沢の負担が大きくなっていました。もちろん前園も、以前と比べればより積極的に守備参加は見せますが、それでも基本的には「ボールに絡んだケース」だけ。ボールがないところでの守備参加は、やはり北沢だけでした。これでは、長い目で見た場合は確実に問題が出てくると思うのですが・・。

 対するジュビロですが、昨日の出来はまあまあといったところ。ただ、あれだけシュートチャンスがありながら、ゴールできなかったことは「不運」であり「チカラのなさの露呈」だったとすることができそうです。

 長丁場のリーグ。これからも「勝ち点ドラマ」が盛り上がることを予想させる試合ではありました(もちろん、昨シーズン王者のジュビロが敗れたという意味でです・・)。

 本日は、あまり時間がないので、これで終わりにさせていただきます。次には、もっと詳しいレポートをお約束します。悪しからず、お許しアレ・・・。




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