湯浅健二の「J」ワンポイント
		
		
		
		
			 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
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					 第7節(2024年4月6日、金曜日) 第7節(2024年4月6日、金曜日)-   
 ミハイロ札幌コンサドーレは、「勝負」という視点で、大人の落ち着きが、感じられるようになっている!?・・(コンサドーレvsガンバ、1-0) ミハイロ札幌コンサドーレは、「勝負」という視点で、大人の落ち着きが、感じられるようになっている!?・・(コンサドーレvsガンバ、1-0)  -   
 レビュー レビュー
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- 難しいんだよ、「心のバランス」を、高いレベルで、有意義に維持するのは・・
 
 心のバランス・・
 
 わたしは、「爆発」と、「冷静さ」のバランスってな意味合いを、込めた。
 
 ボール奪取プロセス(守備)では・・
 
 「行き」すぎず、それでも、肝心なところでは決して「遅れず」ってな感じ。
 
 またスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では・・
 
 勝負ドリブルだけじゃなく、ボールがないところでの決定的フリーランニング(3人目、4人目の動き)にホンモノの「勢い」を乗せられる、「勇気」とかネ。
 
 たしかにここまでは、ケガ人が多かったことで(!?)、結果を「たぐり寄せられない」でいた、ミハイロ札幌コンサドーレだったけれど・・
 
 でもわたしは、(これまでどおり!?)別な見方をしていた。
 
 そうなんだよ、攻守にわたって、「やり過ぎ」ってな印象が、残っていたんだ。
 
 過ぎたるは及ばざるがごとし・・!?
 
 フム〜〜ッッッ!!
 
 たとえば、ボール奪取プロセス(守備)では・・
 
 チェイス&チェック(寄せ)で、相手を追いかけ「過ぎ」、肝心のディフェンスの流れに、うまく参加できずに、置いてきぼりになってしまったり。
 
 またスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では・・
 
 「蛮勇」で、無理なドリブル勝負にチャレンジしてボールを奪われたり・・
 
 ・・決定的スペースへ、フルスプリントで入り込んじゃうような失敗・・
 
 ・・止まって(ラストパスを)待てば、確実にチャンスになるのに、動き「過ぎて」チャンスを潰しちゃったり。
 
 あっと、勝負という視点じゃ・・
 
 ボール奪取プロセス(守備)での最終勝負シーンに、大事なエッセンスが詰め込まれているから、そのテーマに集中しようか。
 
 わたしは、「最後の半歩」って呼ぶけれど・・
 
 予測イメージング能力を駆使し、相手が狙う「最終勝負スポット」に、より早いタイミングで入り込むような(スペースを埋めるような!!)プレーね。
 
 でも・・ね・・
 
 その最終勝負スポットが、明確にイメージングできているならば、(必要に応じて!)動かずに、相手を「待つ」という手もある。
 
 このコラムで、言いたかったのは・・
 
 このゲームでの(まあ前節も素晴らしかったけれど・・)ミハイロ札幌コンサドーレのプレーぶりが、とても「大人」だったってコト。
 
 彼らは、常に考え、効果的な「最後の半歩」を、探しつづけていたと思う。
 
 そう、攻守にわたる、素晴らしい、主体性プレー・・ね。
 
 だからこそ・・
 
 以前のような、前からプレスをブチかましつづける、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)とは、(イメージ的に!)一線を画する「落ち着き」があったと思うわけさ。
 
 そう、爆発と、考えつづける(最高テンションの!!)冷静さが、とても高質なバランスを魅せつづけたんだ。
 
 わたしは、彼らのサッカーを観ながら、そう、感じていた。
 
 もちろん、ミハイロが内包する、本来の「攻撃性」を、必要以上に「殺ぐ」コトなく・・ネ。
 
 たとえばボール奪取プロセス(守備)では・・
 
 自分がボールを奪い返すというイメージングが「強すぎる」ことで、「行き」過ぎ・・
 
 肝心なトコロで、「最後の半歩」が出ず、ゴールを奪われちゃう・・なんていう「兆候」は観られなかった。
 
 また交替した、ガンバの「スピードスター」、ウェルトンだけれど・・
 
 最初、スピードでブッちぎられた直後からは・・
 
 マークのポジショニングや、仲間との相互ポジションバランスを、うまくマネージすることで、タテのスペースを消していた。
 
 そんなところにも、彼らの「大人の感性」が、見え隠れするっちゅうわけだ。
 
 さて・・
 
 城福浩ヴェルディもそうだったけれど、「やっと」今シーズンの初勝利を掴んだ、ミハイロ札幌コンサドーレ。
 
 ここから、ミハイロ・ペトロヴィッチに率いられた「大人のサッカー」が、本質的な「美しさや魅力」を、殺ぐことのない、進化&深化が、刻まれていく!?
 
 楽しみだね・・
 
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 最後に「告知」です。
 
 どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
 
 一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
 
 
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
 
 自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
 
 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
 
 もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
 
 
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは- "Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。 "Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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