湯浅健二の「J」ワンポイント


2024年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第11節(2024年5月3日、金曜日)

 

ゲーム自体は、とてもハイレベルでエキサイティングだった・・両チームともに、攻守にわたって、秘術を尽くしたんだ・・ということで、結果とは別に、ゲームの高質コンテンツを堪能していた筆者だった・・(フロンターレvsレッズ、3-1)

 

レビュー
 
フ〜〜ッ・・

大天才、家長昭博に、3点目をブチ込まれちゃったか〜・・

ただ・・

この結果(ゴール差)が、決して、ゲーム内容を、反映したモノじゃなかったというのも、確かな事実だったんだよ。

とにかく・・

攻守にわたって、両チームの高質ポテンシャルが、いかんなく発揮されつづけた、エキサイティング勝負マッチだったという印象は、誰の脳裏にも残ったはず。

わたしは、そんな、ハイレベル試合コンテンツを、心の底から、楽しんでいましたよ。

特に・・

両チームが「表現」しつづけた、美しく、魅力的な、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)。

そこじゃ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される、高質な組織プレー(スピーディーでスムーズな人とボールの動き・・ネ)だけじゃなく・・

そのなかで、両チームが擁する、様々なタイプの「個の才能」が、光り輝いていたんだ。

そう、「組織と個のバランス」という、サッカーにおける重要ファクターは、美しい質実剛健サッカーには欠かせないモノだからネ。

それが、他のチームと、チト違うところ・・

彼らは、「個の勝負プレー」にチャレンジしているときでも、その周りで、ボールがないところでのアクションを、つづけているんだ。

そう、その量と質が、落ちないんだよ。

もちろん、そんな、意識と意志パワーが問われる「厳しいハードワーク」を、常に、100%の強度で(!?)ブチかましつづけられたワケじゃないけれど・・

それでも、肝心なシチュエーションでは、少なくとも一人か二人が、ボールがないところで、効果的なフリーランニング(まあ、人の動き・・ネ)を仕掛けているんだよ。

そう、クリエイティブな「ムダ走り」・・ネ。

そんなプレー姿勢こそが、長い目で見た「成功」を勝ち取るための、キーポイントなんだ。

そこでは、互いに「使い、使われる」という相互信頼メカニズムだけじゃなく・・

トレーニングで培われているからこその、チームメイトの「微妙なクセ」を、しっかりと把握し「合って」いる「イメージング・シンクロ・プレー」も、機能するっちゅうわけだ。

ホント、両チームともに、組織と個が、ハイレベルにバランスした、美しく、魅力的な、高質スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、魅せつづけてくれたよ。

あっと、もう一つ・・

両チームは、ボール奪取プロセス(守備)でも、素晴らしい機能性を魅せたけれど・・

そのバックボーンは・・

両チームともに、しっかりとボールがないところで勝負を決められる、美しい組織プレーコンテンツを備えているというトコロなんだ。

だからこそ、ボール奪取プロセス(守備)も、そんな危険な攻めを、しっかりと受け止められるまでに、進化&深化しているっちゅうわけだ。

守備と攻撃は、表裏一体なんだよ。

最後に、今日の中島翔哉・・

良かったですよ、ホントに。

ボール奪取プロセス(守備)でも、しっかりとハードワークをこなせていた。

また、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では・・

ボールコントロールでの「才能プレー」は当たり前として・・

そこからのドリブル勝負と、そのアクションのなかでブチかます、勝負パスやタメといった、仕掛けの「変化」が素晴らしい。

それは、前述した、とても強力なフロンターレの守備ブロックを、何度も、翻弄していた。

とにかく、いまの中島翔哉は、以前の「フォーム」に、もどりつつある。

おたがい、楽しみにしましょう。

そして、ヘグモ浦和レッズには・・

こんな不運なゲームロストにめげることなく、これからも、進化&深化をつづけて欲しい・・って期待する次第です。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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