湯浅健二の「J」ワンポイント


2014年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第1節(2014年3月1日、土曜日)

 

守備における実効プレーのレベルだけではなく、攻守のバランスも改善したレッズ・・(ガンバvsレッズ、 0-1)

 

レビュー
 
さて、ガンバ対レッズ。

国立競技場から帰宅してのテレビ観戦です。とにかく、この試合での最重要ポイントだけを短くピックアップします。

では・・

かなりの集中レベルで観戦していたテレビ画面のなかで、西村主審がタイムアップのホイッスルを吹いた。0-1で、レッズが勝利。

その瞬間、テレビに大写しになった槙野智章が、拳を突き上げた。

その気合いの入った充実の表情と、ゲーム後のヒーローインタビューを見ながら(聞きながら)、こんなことを思った。

・・ナルホド、ヤツらにしても、昨年シーズン終盤の「失速」は、痛恨の極みだったんだな・・そして、ペトロヴィッチのストロングハンドもあって、シーズン開幕前のキャンプでは、チームの意志を、極限まで「統一」したっちゅうことか・・

この試合では、何といっても、一点リードしてからのレッズのサッカーがテーマだよね。

そこでの守備。

決して受け身で消極的なモノじゃなく、あくまでも積極的、攻撃的、そして忠実に、ボールホルダーへのチェイス&チェックを仕掛けていく(間合いを素早く詰めるアクション!)。

それだけじゃなく、周りのチームメイトたちも、協力プレスの機会を「猛禽類の眼」で狙ったり、周りのガンバ選手たちが仕掛けるボールがないところで動き(パスレシーブの爆発ダッシュ)も、確実にマークしつづける。

たしかに、イメチェンだ。

昨シーズンのレッズは、チェイス&チェックだけじゃなく、ボールがないところでのマーキングも、かなり「甘かった」からね。

そんなルーズなプレーを観ながら、苛(いら)ついたモノだった。

昨年の12月、ミハイロ・ペトロヴィッチ、杉浦大輔さんと食事をしたとき、その話題になった。

そこでのハナシについては、「このコチラ」を参照していただきたいのだが、要は、昨シーズンの守備では、肝心なところで「気抜け」のプレーが目立ち過ぎていた(意志の内容に課題があった!)・・ということだ。

だから、このガンバ戦では(特に、逃げ切りに入った時間帯!)、レッズ選手たちの、特に、相手ボールホルダー(次のパスレシーバー)に対するチェイス&チェックだけではなく、ボールがないところでの忠実マークにも目を凝らしていた。

良かった。

最後まで集中力の途切れることがなかった。だから、前述したように、ちょっと「イメチェン」。

とはいっても、例えば、宇賀神友弥が、背後を走り抜けた相手を「行かせて」しまったシーンなど、ほんのチョットしたところだけれど、集中が途切れる場面が「まだまだ」あった。

でも、全体的には、「あの」強いガンバに対して、とても良く「守れて」いたと思う。

後は、攻守のバランスを、「アンバランスな姿勢」で取らないことが重要なんだ。

ミハイロ・ペトロヴィッチには、リスクチャレンジあふれるサッカーで、美しく勝つという究極の目標へ向けて精進して欲しいからね。

このことについては、私のHPでの新連載(The Core Column)で発表した「このコラム」も参照してください。

さて、2014年シーズンが始まった。

==============

 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


===============

 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

==============

 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





[トップページ ] [湯浅健二です。 ] [トピックス(New)]
[Jデータベース ] [ Jワンポイント ] [海外情報 ]